【ホンレコ!】「読書の秋」にいかが?おすすめ本まとめ
mediba社員が実際に本を読んで得た“学び・気づき・感動”を、多くの方へ届けたい。本のレコメンド、略して『ホンレコ!』。
夏の暑さが落ち着き、過ごしやすい気候になってきましたね。
「読書の秋」とも言われるように、こんな季節にはゆっくり読書を楽しんでみてはいかがでしょうか?
そこで、これまでご紹介してきた『ホンレコ!』20作品をまとめました。
1冊目:「ついやってしまう」体験のつくりかた
「UXってこういうことか!」と誰もが実感できる入門書です。『マリオ』や『ドラクエ』など有名ゲームを題材に、隠されているおもしろさの仕掛けを、元・任天堂企画開発者である筆者がわかりやすく解説してくれます。
2冊目:モダンタイムス
主人公はエンジニア。担当になった出会い系サイトの改修は発注元の素性不明、プログラムの内容も不可解な点が多い。ある特定の検索ワードが手掛かりになりそうだとわかり独自に調査を進めるが、踏み込むほどに危険が降りかかる。
単行本帯のキャッチコピーは「検索から、監視が始まる」。2008年発刊の伊坂幸太郎による小説です。
3冊目:嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え
心理学者であるアルフレッド・アドラーの思想を対話形式でまとめています。
「心理学なんて胡散臭い」というようなアレルギーがある人にこそ、一度騙されたと思って読んでもらいたい本です。
4冊目:星を継ぐもの
月面で見つかった真紅の宇宙服の遺体。調査の結果、それは5万年以上も前のものだった。「チャーリー」と名付けられた遺体は、どう調べても現代人そのもの。進化論を根底から覆す事実を前に、主人公たちは謎を解明しようと奮闘。いくつもの仮説が立てられては却下され、最後に浮かび上がる衝撃の真実。読後に放心状態必至の一冊です。
5冊目:悪童日記
戦火の中を生き抜く双子の少年。疎開先の「おばあちゃん」のもとで過酷な日々が始まります。この本は、少年らが直面した非情な現実を記した日記。辛く、悲しい状況の中をどう生き抜いていくか、克明に、しかし淡々と綴られたその内容から、少年らの心情や周囲の状況を察知することになります。
6冊目:SHOE DOG――靴にすべてを。
ナイキ創業者による自伝的小説。商売立ち上げから株式公開まで、どのようにして世界的シューメーカーを作り上げたのか、作者のユーモアを交えて書かれています。ほぼ自伝なのにストーリーは七転八倒、スリル満点。随所に散りばめられた熱いメッセージは、ビジネスで苦難を抱えるすべての人に響くはずです。
7冊目:銀河鉄道の夜
主人公の少年ジョバンニが、友人カムパネルラと銀河鉄道の旅をする物語で、宮沢賢治童話の代表作のひとつです。読む人によって様々な解釈が可能で、また、読めば読むほどに気づきがある本です。
8冊目:極夜行
4ヶ月間太陽が昇らない冬の北極、極夜。その極夜を、ノンフィクション作家で探検家である角幡唯介氏が1頭の犬を相棒に命がけで旅をする探検記です。2018年のYahoo!ニュース 本屋大賞ノンフィクション本大賞と第45回大佛次郎賞を受賞した作品です。
9冊目:完全版 生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門
県庁の農業担当者として従事していた著者が退職し、有機農家として苦労しながら農業を実践する中で“本当に元気な有機野菜”には虫が付きにくいという法則を発見し、そのメソッドをわかりやすく、都会のベランダでも体験できるよう紐解いている実践書です。
10冊目:1分で話せ
ソフトバンクアカデミアに所属し、孫正義氏にプレゼンをし続け、国内CEOコースで年間一位の成績を修めた伊藤羊一さん。そんな著者が、長い時間をかけて得たスキルを記した本になります。伝えるための「根本」がわかり、話すことに自信がなくても、読み終えたころには実践が待ち遠しくなる。そんな一冊です。
11冊目:カエルの楽園
「ナパージュ」というカエルの国にたどり着いたアマガエルが主人公です。ここでは「三戒」という戒律と「謝りソング」という歌で平和を維持していますが、凶暴なウシガエルに侵食されはじめ……という一見すると純ファンタジー世界の物語。しかし、読み続けるとモチーフであろう「ある国」を想起させられるはずです。
12冊目:左ききのエレン
Web発、ドラマ化や舞台化もされ、メディアミックスでも話題になった作品。広告/メディア業界に携わる人間はもちろん、「仕事」に携わるすべての大人の心をえぐるクリエイター群像劇です。
13冊目:イシューからはじめよ
大手外資系コンサル、脳神経科学学位、ヤフー株式会社CSOという、恐ろしい感じがする振り幅の経歴をもつ安宅和人さんによる、「バリュー(価値)のある仕事とは何か」「生産性の高いプロセスとは」について書かれた本です。
14冊目:読みたいことを、書けばいい。
この本は「読まれる文章術!」とうたうようなハウツー本ではないと著者は断言しています。しかし、実際に読んでみると、文章を書く上で知っておきたい基礎知識や心構えについてしっかりと書かれています。そのうえで、ユーモアのある文章やジョークが散りばめられており、ためになるのにクスッとしながら読み進められる一冊です。
15冊目:ユニバーサルデザインの教科書 第3版
「ユニバーサルデザイン」と聞くと、あまり馴染みがない言葉かもしれませんが、「誰でももちやすいペットボトルの形状」「ベビーカーや車椅子でも通りやすい、ひとつだけ幅の広い駅の改札口」など、私たちの身近なところにユニバーサルデザインは存在します。
本作は、その開発理論や評価法をつくり、広く企業の製品企画やデザイン開発に携わっていた中川聰氏による定番の入門書籍です。
16冊目:推し、燃ゆ
宇佐見りん氏のデビュー2作目であり、2020下半期の第164回芥川龍之介賞受賞作。推し(男性アイドル)を推す(応援する)女子高生“あかり”を描く物語です。ある日、あかりの「推し」が事件を起こし、炎上してしまう。本作はその後のあかりの“生活”から、葛藤や苦しみを色濃く描いていきます。
17冊目:働きマン
人気漫画家・安野モヨコの代表作で、アニメ化やテレビドラマ化もされた作品。週刊誌の女性編集者である主人公・松方弘子と、個性豊かな同僚・上司がよい雑誌を作るために奮闘していく様子や、仕事への向き合い方などが熱量帯びて描かれる、すべての社会人に響く物語です。
18冊目:漫画 サピエンス全史 人類の誕生編
歴史学者、哲学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏の世界的ベストセラーを漫画化。なぜ私たち人間(ホモ・サピエンス)だけが生き延び、繁栄することができたのか、人類の歴史をタイムトラベルしながら冒険記のように楽しめる一冊です。
19冊目:ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業
フィードバックの「やりかた」を説いた本は多いと思いますが、この本は、「受けかた」を身につけるための本です。たとえ耳が痛いような言葉であっても、自身を成長させるエッセンスがたくさん詰まっているという視点から、フィードバックを上手に活用するための考えかたが示されています。
20冊目:ブルーピリオド
成績優秀、でもちょっとヤンキー気味でチャラ男の主人公・矢口八虎(やぐち やとら)が美術に魅せられ、東大より入るのが難しいとも言われる東京藝術大学合格を目指すというストーリーです。既刊10巻で、現在も月刊アフタヌーン誌で連載中。マンガ大賞2020、第44回講談社漫画賞を受賞したほか、2021年10月にはアニメ化も控えている注目の作品です。
気になる本は見つかりましたでしょうか?
この記事が、読んでみたい一冊に出会う手助けになっていたら幸いです。
「読書の秋」
ゆっくり読書をしてみてはいかがでしょう。
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