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プロから学ぶ「カメラ基礎講座」レポート〜人物撮影のポイント〜


カメラの基礎を学ぶ勉強会を開催しました!

medibaで働くヒト、取り組み、ナレッジなど、読者のみなさんのプラスになる情報を発信しているmediba +編集部。記事制作に関する取材/執筆だけでなく、撮影も編集部のメンバーが行っているのですが、撮影に慣れているメンバーもいればほとんどカメラに触れたことのないメンバーもいるなど撮影スキルはまちまち。そのため、記事制作に関わるメンバー全員が撮影スキルを身につけるべく、プロのカメラマンをお招きして写真撮影の勉強会を開催しました。

今回講師を引き受けてくださったのは、広告、雑誌、CDジャケットなど幅広い分野で活躍する福田秀世さん。ファッション誌を中心に活躍しながら、自身のハウススタジオも持つ人気カメラマンです。

「福田秀世ホームページ」 GALLERYより

まずは、座学でカメラの基礎設定(絞り・シャッタースピード・ISO感度)、レンズの種類などを知るところからスタートしました。私たちが使うカメラのことやレンズの種類について知ることで、それぞれの特徴を生かした撮影手法を考えることができます。

カメラに慣れていないメンバーはオートモードで撮ることがほとんどで、絞り・シャッタースピード・ISO感度はカメラが自動で設定してくれて便利です。しかし、マニュアルモードの設定を理解することで、オートモードよりも自由自在に自分が撮りたいと思う画を正確に撮ることができるようになります。

カメラの基礎知識を学んだのちに撮影実践編としてオフィスの外へ行き、スナップショットや風景写真の撮影方法についての講習を受けました。被写体の立ち位置の決め方や光の選択・捉え方など、福田さんのリアルなお話しを交えながらの講義は大変興味深く、実際のロケ現場に立ち合っているかのような緊張感も味わえました。

プロ直伝!人物を上手に撮影するポイントとは?

mediba +でも人物を撮影する機会は多く、景色や食べ物とは違った動く被写体ならではの難しさを感じていました。読者の方も撮った写真を見返して「思ったように撮れていない……」と落胆した経験がある方もいるのではないでしょうか?そこで、今回私たちが学んだ中から初心者でも使える人物撮影のポイントやコツをまとめました。

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POINT01 光の選択

人物撮影に限りませんが、写真において光の当たり方はとても重要です。被写体に当たる光で写真のイメージが変わりますので、それを踏まえてアプローチしましょう。

屋外撮影

  • 屋外撮影では、順光は鼻やあご下に濃い影を作りコントラストが強くなるので、木立や軒先で光を遮るものを利用する

  • 逆光の場合は露出をプラス補正して明るくしたり、レフ板で光を顔に当てるのも有効

屋内撮影

  • 屋内撮影は窓から入る自然光を意識して撮影するのがコツで、レースのカーテンがあれば、カーテン越しに柔らかい光を作ることができる

  • 光が当たらない場合は、レフ板や白い布を利用する

POINT02 構図

水平が出ていないと不安定な写真になるので、水平垂直を意識したフレーム作りが大切です。あえて傾けて動きを出す場合もありますが、インタビュー写真は水平にして安定感を出すのがいいでしょう。

  • 縦位置の写真は被写体にインパクトを与えて強いイメージを作り出す

  • 横位置の写真は左右にスペースができるので、被写体の置かれた環境情報を入れやすい

POINT03 背景の選択

画角サイズ「全身」「足きり」「ウエストアップ」「バストアップ」「アップ」がある中で、それぞれ、より人物を引き立たせる背景(場所)を探しましょう。

POINT04 ポーズの作り方

被写体の姿勢を正すことからスタートし、その場でまっすぐ立つとフォーマルな雰囲気に、壁などに軽く寄りかかるとカジュアルな雰囲気が作れます。

  • 変化が欲しい場合は、左右どちらかの足に重心を移して軽く体重移動させる

  • 被写体を固定させず、足運びや手の動き、それにともなう顔や目線の動きで表情をつける

  • 特にバストアップでは、顔周りの手の動きにより、優しさや力強さ、人柄を表現できる

POINT05 コミュニケーション

人物撮影において、最終的に良い写真にできるかどうかは、会話によって決まります。

  • 被写体との会話のやり取りは大事なポイント

  • 被写体のストレスにならない会話を心がける

  • 会話中に引き出した被写体のさりげない自然な表情を見逃さない。カメラは常に構えておく

編集メンバーが撮影した作品を発表。表現ポイントは?

講習会で学んだ内容を踏まえて編集部のメンバーがお互いを撮影し合い、最後に作品発表を行いました。中でも特に好評を博したこちらの作品には、福田さんから「左右にスペースを作り、背景の光で明と暗を表現しているのが素晴らしいです」というお言葉をいただきました。

カメラの基礎知識を身につけることができたら、あとはどんどん実践してみることが大切です。私たちmediba +編集部も今回学んだプロのカメラマンのテクニックや考え方を活かして、表現の幅を広げていけたらと思っています。


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