ベトナムからビジネスをサポート!mediba「オフショア開発保守」担当者インタビュー
こんにちは!mediba+編集部吉田です。突然ですが、自社メディア・広告ビジネスの印象の強いmedibaが、ソリューションビジネスも手掛けているのをご存じでしたか?「UXUIコンサルティング」「開発保守」「BPOサービス」と、KDDIグループのmedibaが培ったアセットを他社のビジネスに活用できるサービスが用意されています。手前みそながら、大変ご好評いただいているそうです。
そこでそれぞれのサービスに携わるmedibaメンバーにインタビューをしてきました。強みや魅力などサービスごとにご紹介。今回は「オフショア開発保守」です!
日本の約半額の価格を可能にしたオフショア開発保守
今回オンラインで話を聞いたのは、「オフショア開発保守」サービスを担当するVietlink(ベトリンク)CEO 杉本道宣とGM 宮川剛大の二人。両名ともコロナ禍の影響で現在は日本にいますが、それまでは事業オフィスのある現地ベトナムで直接業務にあたっていました。
(※オフショアとは海外に業務委託をすること)
――まずは、そもそもベトナムを事業の拠点として選んだ理由から教えてください。
杉本:2015~16年くらいに、medibaで海外の事業を検討していて、韓国やシンガポール、インドネシアなどが候補に挙がっていました。その中で、広告事業を展開するのに一番ポテンシャルがありそうだったのがベトナムだったんです。
(チャレンジ精神あふれる元ラガーマンの宮川氏)
宮川:そこで、ベトナムの現地の広告をmedibaと一緒に携わる会社として設立されたのが「Vietlink」です。ただ、そこから事業ピボットする形となり、2018年にエンジニア経験のある杉本さんがオフショア開発保守のチームの体制を作るためにアサインされ、翌年に私が事業の柱を増やすためにジョインした流れです。
ベトナムは、国策としてITエンジニアの育成に力を入れていて、ベトナムの新卒のエンジニアレベルが日本の新卒に比べて高いんですよ。それなのに、日本に比べて人件費が低い。ベトナム国民の平均月収は2万円と言われていますから。
杉本:技術力が高い、人件費が低い、税制が優遇される、結果コストが抑えられる。大きくこの3つが現在ベトナムをオフショア開発の拠点とする強みになります。
「オフショア開発保守」を牽引する杉本・宮川2人のキーマン
――ベトナムでの勤務は大変だったんじゃないですか?
杉本:オフショア開発保守サービスも今年で5年目くらいですね。それ以前でも仕事でちょくちょくベトナムに来ていたので大変さは感じませんでした。和食店も多いし、ユニクロさんや無印良品さん、有名なラーメン屋さんもあり生活しやすいですよ。まあ、場所によって治安の悪いところもありますが、気を付けていれば回避できるレベルですよ。
宮川:私の場合は、両親が昔ベトナムに5年くらい住んでいて。medibaに入社する前、3か月くらい両親のいるベトナムに住んでいたこともあったので、平気でしたね。入社した当時から海外勤務がしたくて、「実績を積んで海外へ行くんだ!」と、当時アサインされた営業でトップクラスの成果を上げ続けました。3年目で叶えた機会だったのでうれしさが勝っていましたね。
――環境面ではスムーズに溶け込めたようですが、一緒に働くメンバーはいかがです?やはり国民性の違いなどは感じますか?
宮川:「Vietlink」では、40名ほどのメンバーが在籍しています。ハノイとホーチミンにそれぞれオフィスがあるのですが、この2拠点で地域性が全然違うんですよ。「将来をしっかり見据えている系」と「宵越しのお金は持たない系」とか。その違いを認識してマネジメントするのが難しかったですし、異なるからこその楽しさもありましたね。
杉本:それぞれの違いを意識していれば日本人とそこまで大きくは変わらないと思いますね。エンジニアとしての技術力は高いですから、その力をフルで活かせる環境にするためにコミュニケーションを大事にしています。毎月、当月生まれの社員の誕生会を開いたり、年に1回チームビルディングという名目で社員旅行をしたりしていますよ。
高いクオリティが担保できている理由とは
――ちょっと意地悪な質問になるのですが、ベトナムのIT業界では離職率が高いと聞きました。プロジェクトの途中で担当者が外れると、品質の保持が大変なんじゃないですか?
宮川:たしかにベトナムの離職率は日本よりも高いかもしれませんね。ただ、うちの場合は他社に比べると断然低いですよ。
杉本:理由はいくつかありますが、給与の良さもそのひとつかな。ベトナム国民の平均月収の10倍以上をもらっている人もたくさんいます。仕事の成果はできるだけ多く現地社員に還元しているつもりです。
宮川:バックオフィスがしっかりしているというのもありますよね。自分たちがリーダーに据えた現地メンバーがしっかり残ってくれているので、そこから良い意識が伝播していると思います。
杉本:あとはドキュメントを残すなど、何かあったときのための準備は細かくしています。離職してしまったから品質が下がるということは、そもそもないですね。
――愚問でしたね、失礼しました!それでは競合他社に比べた、medibaのオフショア開発保守の強みはなんでしょう?
杉本:例えばKDDIの認定AWSを使わなければいけない案件に対してどうしたらよいかなど、medibaナイズされた技術スペックでスムーズに進行できますし、私自身がエンジニアだったということもあり、直接伝えることもできる。この技術スペックと品質に対するマインドならではの強みなのかなと思いますね。
宮川:「オフショア開発保守をしたけど、うまく要件が伝わらなくて…」という声を他社さんを利用したクライアントさんからよく聞きますが、Vietlinkの場合は日本人スタッフが間に入ってクオリティコントロールしているので、営業をする自分にとっても自信が持てるうちの強みですね。
――それでは最後に、今後のこと、読者の方に一言ください。
杉本:コロナ禍ということで私たちは日本に一時帰国していますが、これまでと変わらないクオリティの業務を引き続き現場では行えています。私たちがいなくても大丈夫なのでは?と逆に心配になりますが、本サービスをもっと強固なものにするために、そして現地に根差した事業を育てるために、行けるタイミングになったらすぐにでもベトナムのメンバーのもとへ行きたいですね。
宮川:まだまだ余力はありますので、お仕事待ってます!(笑)
いかがでしたでしょうか。medibaのオフショア開発保守サービス。今回のインタビューから感じたのは、二人の現地メンバーへの愛。メンバー間の信頼が深いゆえに、カタチとなるサービスの質が高くなっていることがわかりました。
ざっくばらんに様々なお話を聞かせてくれた杉本さん宮川さん、ありがとうございました。今後予定しているサービスの担当者の話もどうぞお楽しみに!
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