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PdMとは営業マンの最終形態。そのことばに込めた思いとは【PdMをもっと知る】

プロダクトマネージャーとは何か――。medibaにおけるPdMの定義は、プロダクトを統括し収支とユーザー体験に責任をもつ役職とされています。しかし責任と裁量の大きさゆえ、どうやったらその役割を果たせるのかイメージできる人は多くありません。

そこで連載企画「PdMをもっと知る」では、7人のPdMがその仕事にどう向き合い、アプローチしているのかをじっくり深めていきます。

第1回で話を聞いたのは「チャネルコミュニケーション」プロダクトのPdMを務める阿久根。幅広い事業経験をもつ彼が、PdMを「営業マンの最終形態」と考える理由を探ります。

今回話を聞いたのは:阿久根 慎広(あくね みつひろ)
商社業界で総務、経営企画、営業、新規事業開発などを経験したのち、2009年にmediba入社。EC事業やアフィリエイト事業担当などを経て、medibaがPdMを新設した2020年より現職。数々の仕事を経験したが、なかでも好きな仕事はオフィス移転。


「監督」の立場で60名のチームを率いる

――はじめに、担当しているプロダクトについて教えてください。

阿久根 チャネルコミュニケーションというプロダクトを担当しているのですが、これってマーケティング用語の「コミュニケーションチャネル」とは別物なんですよね。私の造語で、ちょっとややこしいのでひとつひとつ説明させてください。

チャネルコミュニケーションと命名した理由は、オンライン・オフラインのあらゆる“channel”を通じてユーザーとクライアントが“communicate”することで生まれる価値にフォーカスしたかったから。 “channel”という名詞に重きが置かれたコミュニケーションチャネルとは異なり、“communicate”という動詞に重きを置きたくて、倒置法的に表現しています。名前に込めたねらい通り、ユーザーとクライアントの双方にしっかりと価値提供していきたいです。

いま価値提供している“channel”は、会員制サービスの「auスマートパス」とPontaポイントがお得に貯まる「ポイントためる」です。両者ともにオンラインのものですが、前者では会員様にコンビニ等のオフラインの場で利用できる、さまざまなクーポンという形で、後者ではau Payユーザーを中心に、オンライン・オフライン問わずさまざまな決済シーンで利用できるPontaポイントという形で価値提供を行っています。これらの価値提供の裏側にはクライアントとしての企業様が存在していて、しっかりと“communicate”できるよう、日々取り組んでいます。

私たちの目標は、ユーザーとクライアント双方へ提供する価値の総量を最大化することです。そのために新たな“channel”を用意することや、コミュニケーション体験の質の向上等が達成手段となり、日々メンバーと共に奮闘しています。

プロダクトメンバーは60名ほどで、「ポイントリワード事業」、「販促領域事業」そして「チャレンジ事業」という3チームにわかれています。それぞれのチームでコンテンツ・サービス・商品の企画、開発、運用、そして営業やパートナー開拓等の渉外対応まで活動の幅は多岐に渡ります。

「ポイントためる」ではガチャやゲームなど楽しくPontaポイントをためられるコンテンツを用意

――プロダクトでは日々どのような業務をしていますか?

阿久根 PdMの役割を部活で例えるなら、顧問や監督のような立ち位置。そのため業務は広範囲に及びます。

具体的には、各チームの進捗管理や、協業先との交渉、実績管理、新規企画の立案など。管下の3つのチームそれぞれがかなりの規模感であることもあり、日中は隙間なくMTGしているのが当たり前だったりします。

メンバーの仕事とチームの目的との結びつきを示し続ける

――PdMとして大切にしていることはありますか?

阿久根 とにもかくにも目的志向だと思っています!

先の通りPdMとは監督のような立場で、実際にプレイするのは各メンバー達です。始まって1年ほどのプロダクトであるため、今はプレイングマネージャー的な出番も多々ありますが、目指す姿はメンバーそれぞれの役割が発揮され全員の向かう方向が自然と同じになっているような状態。

したがって私が取り組むべきは、メンバーに目指す方向を忘れさせないこと。言い換えるとそれぞれが担う仕事と目的との結びつきを示し続けることだと思っています。

とは言え、目の前のことに忙殺されたり、チーム全体の目的は達成していないのに自分のタスクを終えて満足してしまったり……。こういうことって、良い悪いという話ではなく、本当によくありますよね。

ですから、メンバーが何かタスクを達成したときに「それは目的とどう結びついているんだっけ?」と目的を思い出してもらえるようなコミュニケーションを心がけています。

――何かの節目だけでなく、常に目的を意識できるようなコミュニケーションをとることがポイントということですね!

阿久根 そうですね。そして、これはメンバーの成長のためにも必要だと思っています。

プロダクトが目指しているのはユーザーとクライアントへ価値を届け続けることですが、これってメンバーひとりひとりが仕事にやりがいを感じていなければ実現できないですよね。できたとしても一時的なもので、続けることは到底できない。きれいごとのようですが、やはり本質だと思うんです。

ですからメンバーに対して、長い目で見たときに目の前の仕事にどういう意味があるのかを伝えるようにしています。そしてこれも、たまにではなく日ごろから。短期的な視点でメンバーを評価していたことに気づいたら、後からでも必ず訂正します。こういう地道なコミュニケーションが、結局は大事なんですよね。

――PdMのやりがいは、どういうところに感じますか?

阿久根 メンバー全員と成果を喜べたときは最高ですね。過去に担当していた事業で年間売上が4年で300倍になったことがあるのですが、そのときのメンバーの達成感に満ちた表情や発言は、今でも忘れられません!

また会社全体のことを考えると、一人のPdMの頑張りだけでは会社は成長できません。会社が提供する価値を最大化するためにも、PdMを目指す人が増え、そして新しく生まれたPdMのもとでより多くのメンバーの活躍が引き出される、なんてことがあったら本当に嬉しいだろうなと思います。

――最後に、阿久根さんにとってPdMとは何ですか?

阿久根 「営業マンの最終形態」だと思っています!

私はものを売るセールスマンに限らず、営利目的である会社を持続させるための活動すべてが「営業」だと思っています。ポイントは「持続的に」という部分。持続させるには簡単に淘汰されないような活動が必要ですけど、それって単にものを売るだけでは実現できないですよね。

そう考えると、ものを売ること、ものをつくること、ものづくりのチームをつくること……、これらすべてが営業だと思えるんです。だって、全部が会社の持続に必要ですから。

PdMに目を向けてみると、任されていることはプロダクトのかじ取りのすべてで、その目的は、ユーザーやクライアントに価値を届け、その対価として利益を受け取り続けられるようにすること。裁量と責任の大きさこそ違いますが、会社の利益を生み続けることにコミットするという点で、PdMはやはり営業と同じだなって思います。

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