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【新施策】キャリアプランシートって?新卒1年目が人事部長に伝授してもらいに行ってみた!

“目の前の仕事を一生懸命取り組むこと” と “自分のキャリアを考えて行動すること” の両立に難しさを感じたことはありませんか。

VUCA時代※でありイメージができない、落ち着いて考える時間がない、考えていても会社に考慮してくれる仕組みがない……。 

※VUCA時代:Volatility(変動性)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)の4単語の頭文字をとった造語。「先行きが不透明で将来の予測が困難な状態」を意味する言葉。 

そんななかmedibaは2023年6月より新たな施策「キャリアプランシート」を導入しました。本記事では、キャリアを想像できていない新卒1年目の筆者が人事部長にキャリアプランシート導入の背景や、記入後の1on1について迫りました。 


medibaのキャリアプランシートとは 

まずはmedibaのキャリアプランシートについて紹介します。記入の目的は、社員のキャリアの意向を把握し、最適な人財配置を検討するための参考情報とすること。記入項目(一部抜粋)はこのようになっています。 

シート記入後は上長と1on1を行い、認識のすり合わせやキャリアプランのブラッシュアップを行います。それではここから、キャリアプランシートについてのより詳しい内容を新卒1年目と人事部長が対話形式でご紹介します! 

キャリアプランシートを導入したきっかけ 

早速ですが、キャリアプランシートについて教えてください!この施策は、どんなきっかけで導入されたのでしょうか。

導入を検討し始めたのは2022年の10月からです。組織によっては以前から似た施策を実施していたところもありましたね。

2022年の10月に行われた全社会のなかで、medibaが「人財ファースト企業※」を目指すことが掲げられました。
それを受けて人事部では、社員がより能力を発揮できる環境を整えるために「人財マネジメントサイクル」を見直し、これまで以上に適切に回していくことを目標としました。

※人財ファースト企業:人をmedibaの最も大切なリソースと考え、経営の根幹に人を据えるという方針。

medibaの「人財マネジメントサイクル」は、最適化できている段階もあれば改善の余地がある段階も……というのが現状です。議論を重ねるなかで後者として挙げられたのが「育成」と「配置」でした。

「育成」では、社員が自分のキャリアを考えたり新たな領域へチャレンジしたりする機会を会社として提供できていませんでした。「配置」では、社員の意向よりも事業都合で同じプロダクトに長く携わるといったことが散見されていたんです。

そのほうがプロダクトのことを深く知ることができそうですが……?

そういった利点もありますね。ただ様々なプロダクトに携わることで、視野が広がったり視座が高くなったりすることもあります。もし意向があるなら機会を提供したいと考えました。

キャリアプランシートの導入で力を入れたこと 

“機会提供のきっかけ”が仕組み化されるのは嬉しいですね!導入するにあたって力を入れたことはありますか?

導入の説明を丁寧にいこう、という意識は人事部の共通認識でしたね。

社員もキャリアプランを考えることの大切さは理解していると思いますが、やっぱり記入やフィードバックにはひと手間かかってしまいます。そこで、導入前に、管理職向け、スタッフ職向けの説明会を設け、“なぜ導入したいのか”を丁寧に説明して合意を得るところに時間をかけました。

なるほど、手間だけど必要なことだよと。
説明を丁寧に、といえばスタッフ職向けの説明会では「キャリアプランの考え方」というお話もありましたね。

さきの見えない時代ですが、そのなかでもキャリアプランを考えることで将来への漠然とした不安が和らぐこともあります。私自身同様の経験を持っていたので、社員にもまずは真摯に取り組んでみてほしいなと思っていて。

“同様の経験”というと……?

私は新卒でメーカーの営業職に就き、キャリアチェンジを経て人事職に就いたんです。じつはその間、大学にも入り直しています。当時は自分のキャリアを真剣に考えて葛藤しましたし、その後勉強をするなかでキャリアプランも問い直しました。

そのおかげでいま前向きに人事職の道を進めていると感じています。
だからこそ皆さんにもまずは自分のキャリアと真摯に向き合ってみてほしいんです。

medibaのキャリアプランシートはサービス/職能の変更も……? 

medibaのキャリアプランシートには担当サービスや職能変更の意向を記入する項目がありますよね。実際に変更された人はいるんですか?

今期から担当サービスが変わった社員はいます。
ただその決定は各組織が行うので、キャリアプランシートが直接的なきっかけであるかはわかりません。

マネージャー陣からは「キャリアプランシートのおかげで1on1中に目の前の目標だけでなく今後のキャリアについても話すことができた」という意見を多数もらったので、サービス変更の一助を担えている実感はありますね。

職能変更の方はどうでしょうか?

じつは直近で職能を変更したいと答えた社員はいなかったんです。
2~3年以内に変更したいと答えた人はいたので、いまは現職能で成長したいと考えている人が多い印象を受けています。

キャリアプランシートを使った1on1を体験してみた! 

新卒1年目の社員は「最初からキャリアの幅を狭めてしまわないように」といった理由からキャリアプランシートを記入しないことになっています。
ただ今回は記入後の1on1を体験したくて書いてみました……!

気になるところがたくさんありますね。1on1の進め方は様々ですが、私は自分の考えを示した上で相手の話を深ぼる形で行なっています。

詳しく教えてください!

例えば、シートに書いてあることに対して「ここはこんな意味で取ったけど、どういう意図で書いたの」と聞くんです。相手の現状の整理も兼ねて自分の考えを開示しつつ、話を引き出していく方法ですね。やっぱり相手に自己開示してもらうにはまずは自分が開示する必要があるなと。

なるほど、この後お話しできるのが楽しみです……!今回は時間が限られているので「目指したい姿」の1年後を題材に1on1をお願いできますか。

人事部長の想い 

1年後の目指したい姿が「企画・執筆のスピードを上げる」ですね。沢山の経験を積みたいのかなと思いましたが、どうでしょうか。

そうですね!限られた時間のなかで一記事にかける時間を短くすることで、いろんな経験ができるかなと思いました。

うんうん。ちなみにいろんな企画・執筆の経験をすることで将来どうなっていきたいですか。

「言葉で表現できる世界を広げたい」という想いを持っていて、いまはそれを目標にしています。

言葉で表現できる世界が広がった状態ってどんなイメージでしょうか。

自分や人、物事をより適切な言葉で伝えられたらいいなと思っています。
定量的に表すのが難しいのですが、発信する言葉に自分が納得感を得られていて、それを対象がどんなものでも実現できている状態なのかな……と。

言葉に納得感を得られるコンテンツ、媒体はテレビ、本、雑誌でも何でもいいんですが、そういうものってありますか。

本だと『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』ですかね。
私のなかにもあって、でも言葉にできていなかった気持ちが、日常ではなかなか出会わない言葉と言葉の組み合わせで表現されているんです。

うんうん、ありがとう。
1年後の姿に戻ると、企画・執筆のスピードを上げてたくさんの経験を経たら目指す状態に近づける感じはしますか。

ちょっとズレているかもしれない……。

もしかしたら考えるべきポイントは「目指す状態に近づいていくためにどうすればいいか」なのかもしれないですね。例えば、企画ひとつひとつをもう少し練り込むことの方が必要、とか。

もちろん目指す状態が「いろんな企画・執筆経験を得る」だったら、企画・執筆のスピードを上げることも大切だと思います。ただそうじゃないと思うので、目指す状態を据えた上でもう一度アクションを考えてみてはどうでしょうか。

なるほど……!ありがとうございます。

mediba社員の声 

キャリアプランシートについて、実際のmediba社員はどう感じているのでしょうか。エンジニアとデザイナーのおふたりにお聞きしました! 

キャリアプランシートの記入前後で何か変化はありましたか? 

シートを記入したことで、頭の中でふわふわとしていた今後のキャリアや目標を言語化することができました。

いまの業務に感じていること、会社のなかでやってみたい業務について考えることができました。シートが直接の理由かはわかりませんが、来期から現状とは異なる業務を担当します! 

新施策であるキャリアプランシートはズバリ10点中何点でしょうか? 


8点ですかね。自分のキャリアを見つめ直すいい機会でした!
ただ、業務と並行して書かなくちゃいけなかったので、正直忙しいと若干の面倒くささは感じてしまいました(笑) 

6点です。まず、 上司や会社にキャリアや業務の意向を伝えられる機会があることに感謝しています!シートをきっかけに上司の考えも知ることができました。

ただ、シートをどう活用するかは上司と自分次第だなと。記入内容をそのまま受け取るのではなく、現業務のなかでどうしていくか、または新しいポジション/業務に挑戦するかなどについて議論できると嬉しいです。

日頃の1on1でもこうした議論ができると会社と社員の方向性が近づいてくるのではないでしょうか。

本記事にご協力いただいた人事部長の小林さん、エンジニア、デザイナーのおふたり、ありがとうございました。


medibaは日々「人財ファースト企業」を目指し、社員のキャリアに寄り添う環境作りを試行錯誤しています。
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