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論理的思考で変われる自分

新卒の社員の小林佳稔です。

新型コロナウィルスの影響で私たち2020年新卒は、一度も出社はしていませんが、テレワークでも充実した研修を行っています。

その中でもっとも私の考え方に影響を与えてくれたのが「論理的思考」の研修でした。難しいけど身に付ければ確実に役立つ論理的思考とは何か、またどうすれば身に付けることができるのか、medibaのCXOやデータアナリストにも話を聞きながら掘り下げてみました!


論理的思考って何?

論理的思考とは、簡単に言い換えると「物事の因果関係を明らかにして考えること」です。

例えば、あなたが「5〜6月は雨の日が多い」と伝えるとします。なんとなく伝わりそうですが、これだけでは、「5〜6月」と「雨の日が多い」に繋がりが見えず、相手は疑問を抱いてしまうかもしれません。

これを論理的思考に基づいて説明すると

①5~6月は春と夏のあいだの時期である
②その時期に寒暖差のある空気の塊がぶつかることで梅雨(ばいう)前線ができる
③それが北上してくるため、ちょうど5〜6月に雨が降る日が増える

上記のように説明すると「5~6月」と「雨の日が多い」の因果関係がわかり、納得できたのではないでしょうか?

「なんとなく」を論理立てることで、説明に説得力を持たせる。

と言っても、実践するとなかなかうまくいかないもので、ついつい考えは目的からずれ、因果関係もバラバラになってしまいがち。さらに話す時はもっと大変なことに……。

では、どうすればいいのか。基本となる4つのルールを紹介します。

これが論理的思考だ!

何事もまずは基本から。以下の4つのルールを身に付けるだけでも論理的思考のマスターにぐっと近づきます。それぞれの詳細を紹介します。

―結論を出す―

まずは、結論を出すこと。そしてその結論は、明確な根拠に基づいたものである必要があります。説得力のある結論を出すことから論理的思考はスタートします。

ポイント
・説得力は「根拠」から生まれる

―筋道を立てるー

明確な根拠とそれに裏付けされた結論があっても、筋道を立てて説明しなければ説得力は生まれません。

「筋道を立てる」ために、根拠と結論を「なぜなら」「だから」でつなぐことができるかを確認しましょう。

  • 根拠→だから→結論

  • 結論→なぜならば→根拠

この二つの筋道を組み立てて、積み上げることが論理的思考の基本的な仕組みです。

ポイント
・根拠と結論を「なぜなら」「だから」でつなぐ

-ファクト(客観的事実)をもとにする-

さらに説得力を持たせるためにはより強力な根拠、つまりファクトが重要です。

説得力のある筋道には「結論→根拠」のあとに「根拠→なぜならば→根拠……」と、根拠を裏付ける根拠が続きます。そして、結論の根底には必ずファクト(客観的事実)をもとにすることが必須です。

ポイント
・結論の大元になる根拠には必ずファクト(客観的事実)を使う
・ファクトの誤認に注意、「データが古い」「数値測定の定義」など
・100%の事実はない

-論点を押さえ、全体のバランスを考える-

「論点を押さえる」とは「そもそもの目的は何?」を見つめ直すこと。「今、自分が何を考えるべきなのか」を見極めて、見失わないように心がけましょう。

「全体のバランスを考える」とは言葉の通り、結論、ファクト、筋道が過不足なく揃っているかを確認すること。1つでも欠けると論理的でなくなってしまいます。

ポイント
・今考える論点(目的)は何か?全体のバランスはとれているか?を確認する

以上の内容が、私が研修で学んだ論理的思考の基本です。次に、論理的思考を仕事の現場でどのように活かしているかについて、先輩社員の例を紹介します。

教えて!mediba先輩社員

話を聞いたのは、CXOの藤原亮さん、データアナリストの篠原正樹さん。業務的にも立場的にも普段から論理的思考が求められるであろうお二人の考えをご紹介します!

Q.1 どうやって論理的思考を学んだのでしょうか?

藤原さん:
20代にマッキンゼーの経営戦略のやり方など学び、実務で実践しました。30代ではビジネスとデザインをつなげ、ビジネスフレームに連動させる過程で、課題や問題の構造化や仮説検証などによって経験が増えました。

篠原さん:
学生時代のプログラミング経験が大きいです。プログラムを組み、エラーが起きたら原因を洗い出し、1つずつ潰していく。つまりデバッグですね。この流れの中で感情は必要なく、冷静に正確に原因を特定していた、ここで養われたのかもしれません。

Q.2 論理的思考を学んで、どんな変化がありましたか?

藤原さん:
課題の影響や優先順位をつけやすくなり、構造化、つまり整理することで仕事の進め方が効果的になりました。プロジェクトごと任せられることが増えていき、プロジェクトマネジメントも学びました。

篠原さん:
問題発生時など、短時間かつ正確に原因を突き止める必要がある時に、落ち着いて対応出来るようになりました。感情でぶつかり合った相手とも、相手が何を求めているかを冷静に考え、和解の道を探れるようになった気がします。

Q.3 論理的思考で考えることのメリットとは?

藤原さん:
常に課題の全体像を客観的に捉える習慣がつくので、未知の事象に恐れがなくなり、立場の異なる人へも提案力が上がります。

Q.4 自分流論理的思考の考え方(型)はありますか?

藤原さん:
論理的思考はツールのひとつ。すべてではないので、他の思考方法、とくに論理的に説明ができないような人の感情的、情緒的な部分なども大事にしています。

篠原さん:
とにかく頭の中にあることを言語化して書き出すこと。書き出した要素を自分が適切と思う順番に並び替え、それを眺めて、流れに違和感がないかを確認しています。

藤原さん、篠原さん取材に応じていただきありがとうございました。

先輩お二方の経験を学ぶことができ非常に勉強になりました。

論理的思考を学んで


藤原さんと篠原さんの話も踏まえながら、論理的思考のメリットをまとめると……、

  • 問題解決能力の向上

  • コミュニケーションの円滑化

  • 生産性の向上

というものが挙げられると思います。

研修で学び、常に論理的思考ができるようになったわけではありませんが、日常の意識は確実に変化しました。「目的は何?」と常に考えるようなったことで、相手にも自分の考えが伝わりやすくなったと感じています。

最後に、論理的思考を定着させるために私が実践している方法を紹介します。

小林流論理的思考定着法

紙などに、「目的」「結論」「根拠(理由)」「アクション(行動)」「効果(結果)」の項目のフォーマットを自作し、項目にそって考えていく方法です。

例として、コロナウイルス対策についてまとめてみたものがこちらです。

スクリーンショットの画面

自動的に生成された説明

意識すべき項目があるだけで、目的(論点)からずれることもなく、次になにを考えるべきなのか明確になりました。

私のように論理的思考が苦手という人にはぜひおすすめです!


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