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事業の裏側から会社を支える。内部統制という仕事に感じる使命
普段の仕事ではあまり馴染みがないかもしれない「内部統制」という仕事。
コンプライアンスの周知徹底や災害訓練の実施なども内部統制の業務のひとつです。私たちが大きなミスを起こさず、安全に仕事に取り組めるのは、裏側から支えてくれる存在があってこそ。
柳 浩代(やなぎ ひろよ)も内部統制室のメンバーとして、日々medibaを支えている一人です。
medibaの内部統制業務はどんな考えで何に取り組んでいるのか。いままさに現場で働く柳に話を聞いてみました。
柳 浩代 | やなぎ ひろよ
内部統制担当
2009年入社。人事担当として経験を積んだのち、産休・育休を経て内部統制室に配属。社内啓発や監査業務など、内部統制業務を幅広く担当する。
会社を裏側から支えたい
——medibaに入社されて15年と長いですが、これまでどういう業務を担当されてきましたか?
前職はバイオベンチャー企業で総務や経理のサポート業務を行っていました。より広く深くコーポレート業務を経験したいと思い、当時人事の採用募集をしていたmedibaに応募して入社することになりました。
その時点で人事は未経験だったのですが、当時の上司にも支えていただき、7年間人事担当として経験を積みました。その後グループ会社に出向してほどなくして産休・育休に入り、2人目の子どもの出産・育児も続いたので結果的に5年ほど離れて、復帰したのは2021年。コロナ禍に復帰して、内部統制室に加わることになりました。
——育休からの復帰、しかもコロナ禍で部署も変わるとなると大変だったのでは?
内部統制の業務が未経験だったことに多少の不安はありましたが、キャリアアップだととらえていました。人事部では確定拠出年金の導入やアニバーサリー休暇制度の立ち上げなど、新しいことにチャレンジをして達成感があったので、コーポレート業務の幅を広げるチャンスだと思いました。
テレワーク環境に慣れるのには少し時間がかかりましたが、仕事と育児の両立をする上ではとても助かりました。いまでもテレワークを活用して仕事ができているので、限られた時間を最大限活かして仕事ができています。
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——コーポレート業務に関心が高いのはなぜなのでしょう?
はじめたきっかけは、前職のベンチャー企業社内で「できる人がいないからやる」というものだったんです。ですが、やっているうちに「自分に向いているかも」と感じるようになっていったんです。
総務も人事も内部統制も、コーポレートの業務って部署を超えてさまざまな方と関わる機会が多いのです。私は人とコミュニケーションを取ることが好きですし、性格的にも表に立つより裏方として支える方がしっくりくるので、社員のサポートができるコーポレート領域は自分に合っていると思います。
mediba主体の災害訓練を実現
——現在担当している内部統制の業務について教えてください。
内部統制室としての業務は大きく3つあります。コンプライアンス関連の情報発信・リスク啓発、監査やモニタリング、BCP活動の整備と推進です。
その中で現在私が注力して取り組んでいるのはBCP領域です。
BCPとはBusiness Continuity Planの略語で「事業継続計画」という意味です。企業は、自然災害などがあったときでも、企業の根幹となる事業活動を継続できるように事前に対策を計画する必要があります。BCP活動はそこに関する業務です。
——災害訓練もそのひとつですか?
はい。訓練を行って、策定したBCPが実際に機能するかを検証することも重要な取り組みのひとつです。
これまでmedibaはKDDIグループとしてKDDI主体の訓練には参加してきましたが、自社主体で実施した経験はありませんでした。有事の際にはmedibaが主体となって働きかけなければならないことも必ずあるので、私が主担当となって整備をイチから進めることになりました。
全体のフローの整備から、災害対策本部の設置・運営、災害訓練のシナリオ作成、細かいところでは導入する機器の検討や購入、mediba側の関係者とKDDI側の担当者との各種調整まで、準備することは膨大にありました。
1年半ほどかかりましたが、2024年9月に、medibaが主体で自社独自の災害訓練を実施することができました。
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——実現してみてどうでしたか?
内部統制室の役割のひとつは、リスクを未然に防ぐことです。その一環として、自社で災害訓練を行ったというのはそれ自体が意義のある取り組みだったと思うので、今後も継続して取り組んでいきたいです。
また、私自身としても、経験だけでなく外部研修に参加するなどして知識を増やすことができたいい機会でした。社内の方の協力があってこそ実現ができたことなので、みなさんが意識高く取り組んでいただけたので、実現ができて良かったと思っています。
会社を守る内部統制という仕事
——改めて、内部統制の業務のどこにやりがいを感じているのでしょう?
事故やリスクを未然に防ぐことで会社に貢献する、という使命感ですかね。
medibaには働きやすい環境やチャレンジする人を評価する制度が整っていると思っています。働く人を思った運営をしているmedibaという会社のことが、私は好きなんです。
でも、会社は何かひとつでも事故を起こすと、リカバリするのに何倍もの時間と労力が必要となりますし、度合いによっては会社がかたむく可能性もあります。そうならないために、コンプライアンス意識を高めるよう働きかけたり、モニタリングをして事故を未然に防いだり、BCP対策を行って有事に備えたりしています。
内部統制室という立場からmedibaという会社を支えることに、やりがいを感じているんだと思います。
——これから取り組んでいきたいことはありますか?
まずは、災害訓練を実施したからこそ見えてきたmedibaのBCPの課題にひとつずつ取り組んでいくことです。
また、インシデントの発生を減らせるように、内部監査などの専門的な知識を習得して、社内啓発や監査業務の質を上げて貢献していきたいと思います。
目に見える効果は少ないかもしれませんが、これからも使命感を持って業務に取り組んでいきたいです。
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おまけ! 柳のちょこっとメモ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます! 最後に柳のことをもっと知ってもらうべく、3つ質問をしてみました。
Q:趣味は何ですか?
A:スノーボードとサーフィンです。子どもたちもスノボデビューしたので、毎年冬になると一緒に楽しんでいます。
Q:おすすめの旅行先を教えてください。
A:バリ島です。雰囲気や食べ物、人、波、すべて好きすぎていつか移住したいです。
Q:好きな映画は?
A:『インターステラー』ですね。私の中で過去最高のSFだと思います。ぜひ一度は観てほしいです。
📝編集後記
内部統制という仕事に対するプロ意識に触れて、身が引き締まる思いでした。感謝の気持ちが大きくなるとともに、コンプライアンスの意識やリスクへの考え方をアップデートしていきたいという意欲も大きくなりました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。あなたの「スキ」がmediba+編集部の励みになります!