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新社長に聞きたい10のこと~プライベートとmedibaのこれから~

こんにちは編集部の吉田です。
今回は、mediba社長 新居眞吾(におりしんご)へのインタビューの模様をお届けいたします。2022年4月より株式会社medibaの代表取締役社長に就任した新居。これからのmedibaやプライベートなことなど、10の質問に答えてもらいました。社員もまだ知らない意外な一面も垣間見ることができました。

【新居眞吾プロフィール】
1985年に東京大学法学部卒業、同年に国際電信電話株式会社(当時)入社。1990年に米国シラキュース大学大学院(公共事業管理学修士)卒業。2000年より、3社合併により現在のKDDIにて勤務。2005年に、電通とのJVである株式会社ユビキタス・コアに代表取締役社長として出向。2008年にKDDIに帰任しアライアンスビジネス推進部長、ライフデザイン事業企画本部長を歴任。2020年3月より株式会社ロイヤリティーマーケティング代表取締役副社長に就任。2022年4月、株式会社medibaの代表取締役社長に就任。


mediba新社長のミッション

Q1
――さっそくですが、今年4月に株式会社medibaの社長に就任された際のお気持ちから伺えますでしょうか。

新居: medibaのことは、KDDIサービス統括本部でスマートパスなどの非通信系のライフデザイン領域の子会社の管理をしていたことがあり知っていましたし、歴代の社長全員とも話したことがあるんです。ですから、私にとっては、身近というか近しい会社の辞令でしたので縁を感じつつ、でもびっくりしましたね。

Q2
――就任されて感じたmedibaの印象はどのようなものでしたか?

新居:若い人が多い会社だなと感じましたね。でも、medibaはKDDIの子会社の中でも歴史ある会社のひとつなんですよ。2000年に創業した前身のエイワンアドネットを含めると、もう設立して20年以上経ちますから。企業としてのその経験値が、最近設立した系列の企業よりも物事をスムーズに動かせている要因なのかなと就任して思いましたね。

Q3
――新社長として、medibaでの自身のミッションはどのように考えてますでしょうか。

新居:2022年にmedibaの資本がKDDIの100%になり、転換期に入ったと思うんです。その大事な時期を、しっかりスムーズに立ち上げなさいというのがKDDI高橋社長からのメッセージ、ミッションなのかなと思っています。

Q4
――medibaのCREDO※に関してどう感じられましたか?
(※Mission:ヒトに“HAPPY”を、Vision:mediba made、Value:All for User、Just Create、Ownership、Be Beautiful 
詳しくはこちら

新居:とても素晴らしいと感じました。「ヒトに“HAPPY”を」には2つの面があって、ひとつは、ユーザーやクライアントに対しての“HAPPY”を感じてもらうこと。もうひとつは働いている社員も“HAPPY”でなければならないということです。これはKDDIグループの企業理念である「全従業員の物心両面の幸福を追求する」に、「ヒトに“HAPPY”を」という想いがあるのではないかと思っています。

社員全員と会話、外部に魅力をアピールする

Q5
――社員たちのHAPPYのためにというお話がありましたが、mediba社員に向けて新居さん自身どのようなアクションをしていこうと考えてますでしょうか。

新居:もう始めているのですが、全社員と1on1しようとしています。このインタビュー前で20人くらいお話しさせてもらいました。まずは話を聞いてみるところからかなと。誰がどんな立場で何の課題を感じているのか、medibaの魅力や不満などを直接聞いて咀嚼して、自分のやることを決めていこうと思っています。

――全社員となるとかなりの数ですから、大変ですよね。

新居:始めて数週間、あと200人くらいですね。まだ数十人としかお話できていませんが、ここまででもいろいろ気が付いたことがあるんです。たとえば、medibaは、これまでに組織をマトリックス化したり人事制度を変更したりしているのですが、それに連動した教育システムやタレントマネジメントシステムがまだ整備されてないんですよね。それを課題に感じている声が多かったので、medibaにあるエンプロイーエンゲージメント部や社外の方たちに協力してもらいながら進めていきたいと思っています。1on1をすることで、すぐに課題が見えてくるので大変ですが実りも大きいと考えています。

Q6
――medibaが謳う「ものづくりカンパニー」に対して、どのように思われますか?

新居:ものすごい綺麗な組織を作っているなというのが、一番の感想ですね。ものづくりには3つの要素があって、1つはビジネスモデルの構築、事業開発などのビジネスディベロップメント。よくビズデブと言われているものですね。2つにそのビジネスを組み立てていくサーバーやアプリなどのテック系の要素。3つ目は、最終的にユーザーにどう見せるかなどをカタチにする編集・デザイン・UXUI部分。この3つがうまくバランスが取れている状態でいることが、medibaの「ものづくりカンパニー」なんだろうと考えています。これらのひとつでも欠けてしまったら、良いものづくりはできないのだろうなと思っています。

Q7
――これからのmedibaをこうしたいというお考えがあれば、少しお聞きしたいのですが。

新居:今すぐにというわけではないのですが、medibaという会社をもう少し外にアピールしていきたいと思っています。medibaには、中に入ってみないと気が付かなかった魅力がたくさんあるんですよね。それらをたくさんの人に知ってもらいたい。他社事例でも、社員がセミナーなどで登壇するなどで外部にアピールしているのがありますから、そういったことをやってみても良いかなと思っています。

――新居さん自ら登壇されてmedibaについて語るなども、今後はあるということでしょうか?

新居:もちろん私でもいいですし、取締役兼COOの丹野さんでもCXOの藤原さんも良いと思います。魅力がたくさんあるので、少し整理して伝えられたら良いですね。私はこれまでに、たくさんの方の前でお話させていただく機会は数多く経験してきました。そういったプレゼンのやり方というのも、社員に伝えていきたいですね。
すこしプレゼンのテクニックを話すと、プレゼンのスライド1枚で2分を想定して、30分が持ち時間であれば15枚で納めるようにする。とはいえ、説明に時間がかかる箇所もあるので、それを考慮に入れて短いバージョンのシートもそれぞれで用意しておくとか。あと、細かいスライドや字がいっぱいのものは作らないとか。そういった基本から応用まで、伝えられればと思っています。

ビジネス書よりも、歴史書から学ぶ

Q8
――ここからプライベートの質問をさせていただきたいのですが、新居さんの学生時代はどういった人だったんでしょうか。

新居:若いころはしんどかったですね。若いときはみんなそうだと思うのですが、自意識過剰というか。他人と比べて自分はどうなんだろうと、足りないところが見えて自問自答を繰り返していましたね。40代に入って仏教関係の書籍と出会ってからは、そういうのがなくなり楽にはなりましたが、負けず嫌いというのか、学生のときも社会人のときも必死でしたね。

――運命の本と出会うことで、自身の価値観や概念が変わるというのはとても素晴らしいことですね。ちなみに、社員におすすめの本とかありますか?

新居:例えばビジネス系でいうと私個人としては、ビジネス書でビジネスを学ぶのも良いのですが、それ以外の方がビジネスや自分の心を制御する方法がわかる本がいっぱいあると思っています。私が思うビジネスを学ぶのに一番良い書籍は、中公文庫の「失敗の本質」ですね。日本軍がなぜ負けたのかといった内容なのですが、このなかで“組織が侵す過ち”を分析していて、反面教師として面白いんです。AもBもCもやりたいからそれぞれチカラを分配する戦力の分散投入や、Aがダメだからと小出しで人員などを補充していく逐次投入など、典型的な負けパターンなどもこの本で学べますよ。

――ビジネス書以外で、ビジネスを学ぶと良いというのはなぜなのでしょう?

新居:歴史にはさまざまなエッセンスが溶け込んでいます。事実である歴史の中から普遍的な知見を学んだ方が良いと思っています。あとは心理学。アドラーとか良いですよね。

趣味はゴルフ。マンガとアニメも好き

Q9
――趣味がゴルフとお聞きしたのですが、どのくらいやっていらっしゃるんですか?

新居:当時の国際電信電話株式会社に入社して5年目の1990年に米国シラキュース大学大学院に留学したことがきっかけなので、30年以上かな。何もない田舎町に大学があって、勉強以外の暇な時間はすることがない。しかたなく近くの公園内にあるゴルフ場に通い始めたのが最初ですね。日本に帰ってからは、付き合いのコンペとかいろいろあって続けていましたけど、型式ばっている日本のゴルフは苦手でした。アメリカにいたときは、ふらっとプレイしてさっと帰っていたのでギャップを感じましたね。ゴルフは今も週イチでプレイしてますよ。数ある趣味のひとつですね。

Q10
――エヴァンゲリオンが好きだとお聞きしたのですが、その理由ととともにおすすめのマンガがあれば教えてください。

新居:エヴァンゲリオンにはまったきっかけは、実をいうとパチンコ屋さんなんですよ(笑)。パチンコでエヴァンゲリオンの台があって、リーチや確変の演出アニメーションで「こんなアニメがあるんだ」と興味を持ったんです。若いときはアニメをほとんど見なかったんですけどね。今のおすすめは「ゴールデンカムイ」ですね。原作は最終回を迎えましたが、これから実写映画化もされるということで、誰が杉本佐一になるかで盛り上がっていますよ。アシリパは橋本環奈さんかなと(笑)。かなり個性的なキャラが出てきますが、北海道の歴史への興味が高まる作品ですね。北海道白老郡白老町にあるウポポイ(民族共生象徴空間)を訪れてみたいと思っています。あっあと「文豪ストレイドッグス」も好きですね、「聖☆おにいさん」とかも。うんちく系のマンガが好きなのかもしれませんね。

――書籍もマンガもチェックしたいと思います!最後に、メッセージをいただけますでしょうか。

新居:先ほど社員の教育の話をしましたが、人を育てる、人を大事にするということは友愛の精神というような大げさな思いからではありません。組織が長く成長していくうえで重要なのは、社員が生き生きと働ける環境があることだと考えています。その環境は、社員一人ひとりが成長できる場があって初めてできるものだと思っているからです。「ヒトに“HAPPY”を」を具現化させるためにも進めていきたいと思っています。
このインタビューで私やmedibaに少しでも興味を持ってくれたらうれしいですね。

いかがでしたでしょうか。ビジネスもプライベートの趣味も、とてもフランクに会話が弾みました。新社長の指揮のもと、新生medibaのさらなる発展と進化に期待していただきたいと思います。

※本記事内で紹介しきれなかった、新居社長おすすめの書籍はこちら。


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