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“ベトナムとの懸け橋”オフショアに懸けるブリッジSEの見る未来

medibaではどんな仕事ができるの?

外からは見えにくいですが、実は多種多様なmedibaのお仕事について、実際に社内で活躍・奮闘する社員を通じてご紹介します。

今回は、グローバル開発部でmedibaとViet link(ベトリンク)を繋ぐブリッジSEとして活躍するla tuan dung(ラー トゥアン ジュン)。ベトナム出身の彼がmedibaで活躍するに至った軌跡、また、彼が持つ熱い信念について話を聞きました。


ベトナムから日本へ

――来日のきっかけはなんだったんですか?

ラー 日本に来たのは2009年だから、ちょうど10年前です。元々、ベトナムの大学でシステムを勉強していて、卒業と同時に現地のシステム開発会社に就職しました。

そこで日本向けの仕事に携わるうちに、真面目でエンジニアが尊重される日本という地が徐々に好きになって、そこで、コンピューターサイエンスを勉強できる会津大学の大学院への留学を決めました。

――日本に来て大変ではなかったですか?

ラー 私はサッカーが大好きで、大学院では週末にクラスメイトや地元の人達とサッカーばかりしていたんです(笑)。そこで仲良くなった友達がたくさんいたので、あまり困ったことはありませんでしたね。

――medibaに入社したのはいつ頃ですか?

ラー ちょうど1年前です。その前は金融システム向けのSE職に就いていたのですが、BtoCのサービスに興味があって、ベトリンクとのブリッジSEの求人を見つけたんです。ベトナム語を話せる自分にうってつけであったこと、それと“事業立ち上げから携われる”という部分にも惹かれて応募をしました。

ベトリンクはベトナムにおけるmedibaの協力会社。システム開発力をベースとした、ものづくりとグローバルビジネス推進拠点の役割を担う

――実際に入社してみてどうでしたか?

ラー medibaの人はみんな優しい。前職は金融システム系SEなので厳しかったこともあったのですが、medibaではみんな話しやすくて、相談もしやすい雰囲気がありますね。困ったらすぐに相談できるし、落ち着いて仕事ができる。仕事をする環境としてすごくいいです。

“信頼を勝ち取る”ブリッジSEとしての思い

――改めて、今担当している仕事について教えてください

ラー ベトリンクとのオフショア開発事業で、mediba側としてブリッジSEをしています。システム運用・保守でのインシデント・障害対応や新しい案件の精査からベトリンク側への指示出しと進捗管理、成果物のレビューやリリースの立ち合い、リリースが終わったら課題の考察までやります。

――ブリッジSEとして働く上で意識することはありますか?

ラー 3つあります。1つは“相談しやすい雰囲気を作る”こと。

日本とベトナム。別々の場所で仕事をしているからこそ、密な連携が大事です。例えば、実際にシステム障害につながっていなくても、作業上でのミスがあったとします。オフショアの場合、「日本側には見えていないからいいでしょ」「言ったら怒られる」ということにもなりやすいですが、それを放っておけばいずれ重大事故にもつながりかねません。分からないことや小さなミスなど、すぐに相談しやすい関係や場づくりを意識しています。

――2つ目は?

ラー “自立性と自律性”です。メンバーそれぞれが責任感を持って働く自立性と、チームが止まらずに動く自律性。

自立性の部分では、例えば「ここからここまでの範囲は自由にやっていい」というふうに分担を明確にし、作業するSE側にある程度の裁量を持たせてやってもらっています。自律性の部分では、なにかあったときに私がいなくても、チームが止まらないやり方、仕組みづくりをしています。

――最後の3つ目を教えてください。

ラー 信頼を積み重ねること、これが最も重要です。

「簡単なことしかできない」「限られた範囲しかできない」というようなオフショアのイメージは、発注する側、受注する側、どちらにもまだあると思います。そんなイメージを私たちは信頼を積み重ねることで覆したい。

オフショア事業では、去年の9月から数えても、ざっと50回以上の本番リリースをしています。これは各サービスに安定的に貢献できているということの証明です。一つ一つは小さな結果でも、積み重ねることで大きな案件・裁量を持たせてもらえるような“信頼”を勝ち取れると思うんです。

日本とベトナム、それぞれの特徴

――日本とベトナムの連携の話で気になったのですが、仕事をする上で国ごとの特徴などはあるのでしょうか?

ラー ああ、それはありますね!日本人はチームワークや段取りがとにかくうまいんです。大きなプロジェクトでも各々の役割を把握してうまく連携できるのは、日本人のいいところだと思います。それと、真面目さ。とくに課題に対する深掘りなどはしっかりと取り組みますね。

一方、ベトナム人はスピード感と柔軟性があって、ポジティブなところがいい。20代のメンバーが多いこともあって、元気があり、とにかくフットワークが軽いですね。こちらの要望にも柔軟に対応してくれますし、積極的に提案もしてくれます。

――先ほどのサッカーの話といい、ラーさん自身も元気ですよね。休日もアクティブに動いているのですか?

ラー いえ、休日はとにかく子ども達にかかりっきりです(笑)。妻もベトナム人なので、娘と息子も生粋のベトナムの血なんですが、日本で生まれ育っているので日本語しか話せません。祖父母から「ベトナム語を勉強させろ」と言われていて、今教えている最中なんです。

SEというと休みなく働いているイメージもあるかもしれませんが、medibaに来てからは残業も減りましたし、子どもと過ごす時間も増えて満足していますね。

目指す場所

――最後に、これから目指したいこと、課題はありますか?

ラー 2~3年後にはmediba-ベトリンク間のオフショア事業で対応できる仕事量を、今の倍に増やしたいと思っています。

そのための課題としてはまず、作業の効率化。現状はサービスによって作業プロセスが若干違う点があるんですが、テスト・脆弱性対応などの作業を自動化しつつ、今まで培ったノウハウを元に作業プロセスを標準化することが必要です。 それができた上で、日本側(ブリッジSE)とベトナム側(エンジニア)の体制強化をしていきたいと考えています。


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