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【ホンレコ!】9冊目『完全版 生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門』

mediba社員が実際に本を読んで得た“学び・気づき・感動”を、自分と同じく求めているであろう方たちへお届け。本のレコメンド、略して『ホンレコ!』。

9冊目のレコメンダーは、medibaの広報業務を担当する河野。日々、広報として社内外の発信を支える彼女が選んだ本は、野菜づくりの実践書でした。本を読んで気づかされた野菜の「真実の姿」とは?記事の最後には、河野自身が育てている空心菜も載せていますので、どうぞご覧ください!


本日のおすすめ図書

『完全版 生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門』
(著) 吉田俊道
東洋経済新報社

こんなあなたに

  • 最近園芸に興味を持ち始めた

  • 野菜を育ててみたい

  • 健康的な食生活に関心を持っている

レコメンダー
エンプロイーエンゲージメント部 河野

どんな本?

県庁の農業担当者として従事していた著者が退職し、有機農家として苦労しながら農業を実践する中で“本当に元気な有機野菜”には虫が付きにくいという法則を発見し、そのメソッドをわかりやすく、都会のベランダでも体験できるよう紐解いている実践書。

ここがポイント!

有機野菜は虫食いが当たり前という既成概念を覆される

“虫は神様ですよ。神虫さんなんです”

これは、「循環農法」を実践されている赤峰勝人さんの言葉として本文中で紹介されていますが、著者の吉田さんはご自身が作っている有機野菜の中で虫が付くものと付かないものがあることに気づき、食べ比べたところ、その歴然とした味の差に驚愕したそうです。虫が付いていない有機野菜の方が圧倒的に美味しいと。理由を分析すると、それは野菜の成分に由来するもので、元気な野菜にはファイトケミカルが多く高分子であるため、虫がつきにくいが、弱った野菜は低分子成分が多いため虫が食べ分解して土へ還す役割を担っていると説明されています。そして、その原点は“菌”の多様性に溢れた豊かな土が決め手になることを突き止めました。

土づくりは命を作ることにつながる

“耕作放棄地は宝の山”

きれいに整備され、肥料を加えられた土(土地)が農地に適していると、常識的には考えますが、実は、耕作放棄地のようなジャングル化した土地ではその歳月の分だけ草や木の命の循環が行われ、微生物である“菌”による分解が微量なミネラルを生み出し、それが野菜に力を与えてくれるそうです。この“菌” が豊かな土を野菜は栄養源に成長し、ファイトケミカルや豊富な栄養を蓄えた“元気な野菜”が出来上がります。吉田さんはその大切な“菌”に愛情を込めて「菌ちゃん」と呼んでいます。

「現代型栄養失調」と食生活を見直すこと

今の野菜は、昔に比べて栄養価が著しく低下しているといいます。栄養の含有量が低いのであれば、それを補う量を食べることが必要だという話も時折耳にします。しかし、現実的に普段の何倍もの量の野菜を食べることは難しい。吉田さんは、量を食べるのではなく、質の良い野菜を選び食べること、そして皮や芯などの成長点を含む部分も食べることを提唱されています。本の中では食生活を見直す17のチェックリストが展開されており、この中の3つを1カ月間実践することを提案しています。そして、これを実践した方々の体験記も掲載されており、とても参考になります。

まとめ

“自分の身体は、自分が食べたものでできている”ということはよく言われますが、飽食の現代日本では食べることへの誘惑が絶え間なく渦巻いています。でも、このコロナ禍をきっかけに“健康”や“自然”の見方が変わってきた方も少なからずいらっしゃることでしょう。私自身も健康的に食べることへの関心はもともと高かったものの、一層強まるきっかけとなりました。そのような中、この本と出会い、有機野菜の理想的な「真実の姿」を見せつけられとても驚きました。本当は人間も土との関係を切っても切れないはずなのに、その繋がりを意識することは意外と少ないものです。この本を読むと、きっとベランダで「究極の土づくり」体験をしてみたくなると思います。

おまけ

本書を読み終わるよりも先に、文中に出てくる生ゴミを活用した土づくりを行い、野菜づくりを早速開始しました。旬の野菜である空芯菜が元気に育ち始めています。

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