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【ホンレコ!】19冊目『ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業』

mediba社員が実際に本を読んで得た“学び・気づき・感動”を、自分と同じく求めているであろう方たちへお届け。本のレコメンド、略して『ホンレコ!』。  

19冊目のレコメンダーは、エンプロイーエンゲージメント部 部長の野坂。「社員の業務と成長を支えるための部署」で責任者を務める彼女が選んだのは、フィードバックに関する書籍。「あなたを成長させるフィードバック」とはどんなものなのでしょうか。 


本日のおすすめ図書

『ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業』 
(著)ダグラス・ストーン、シーラ・ヒーン
(訳)花塚恵 
(出版社)東洋経済新報社

こんなあなたに

  • 成長したい 

  • 人からの助言を活かしたい 

  • フィードバックする機会が多い 

レコメンダー 
エンプロイーエンゲージメント部 野坂陽子

どんな本?

フィードバックの「やりかた」を説いた本は多いと思いますが、この本は、「受けかた」を身につけるための本です。たとえ耳が痛いような言葉であっても、自身を成長させるエッセンスがたくさん詰まっているという視点から、フィードバックを上手に活用するための考えかたが示されています。 

ここがポイント!

フィードバックを活かせるかは受け手次第

これまで私はフィードバック「する側」のスキルが大切だと思っていたのですが、成長のカギは受け取る側の努力次第なのだとわかりました。本書では、その「受け取る力」を高める方法が指南されています。 

「よいフィードバックをくれない」という他責思考ではなく、「自分の成長に寄与するものとして受け取るにはどうしたらよいか」という自責思考への誘いは、読者の進歩を飛躍させるように感じます。 

はっと気づかされることが多い

そもそもフィードバックというものは、自分がするときは「正しい」と思ってしますよね。でも、与えられるときには「間違っている」とか「わかっていない」と思うことが多くないでしょうか? 

本書では、なぜ人がこのように感じるかの解説が丁寧にされています。ほかにも「なぜ会話がこじれるのか?」など、多くの興味深いテーマが、具体的な例を挙げて説明されています。ひとつご紹介しましょう。

感謝してほしいのに、指摘されてムッとしたことありませんか?

例えば、夫が妻にショートケーキを買ってくる。妻からは「シュークリームがよかったのに」と冷たい返事。夫は感謝というフィードバックが欲しかったのに、妻からは手厳しい?「指摘」が返ってきています。フィードバックの種類(感謝と指摘)がすりあっていません。

まずは、求めるフィードバックと与えられるフィードバックがあっていないということを理解することが大事です。このように、家族の日常的な会話にも役立つ内容になっています。 

読んですぐに実践が可能!

基本的に難しいことは書かれていません。また、高度なテクニックは不要で、誰もが読んだその場から実践することができるでしょう。もちろん、より活用するには、習慣化するなどの工夫は必要ですが、この本を読んだだけでも、成長への手ごたえを感じられることと思います。 

読み終えて

「なぜ、自分のフィードバックは正しいと思うのに、人からのフィードバックは間違っていると思うことが多いのか」は、まさに自分自身で体験したことでした。 

いままで考えてもみなかったことですが、改めて文章で目にしたときに、「自分に当てはまる」とドキリとしました。引き寄せられるように読み進め、フィードバックのもつ可能性に気づかされました。 

「受けかた」が上手になれば、「与えかた」も同時に上達します。 

この本を読めばきっと、一石二鳥で成長へのスタートを切ることができるのではないでしょうか。 

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