12月10日は「世界人権デー」。人権について考えてみよう!【mediba’s SDGs #2】
「人権」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
「人権」は、私たち人間一人ひとりが持っている大切な権利です。
2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」、通称SDGs(エスディージーズ)の前文には、「すべての人々の人権を実現する」と明記されています。
わたしたちmedibaもSDGsに向き合うために、12月10日の「世界人権デー」に併せ、普段はあまり意識することのない「人権」について考えてみたいと思います。
世界人権デーとは?
1948年12月10日、第3回国際連合総会において「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」として、世界人権宣言が採択されました。これを記念し、1950年12月4日の国連総会において、人権思想の普及高揚を広く展開するための記念日として、「世界人権デー」を制定したのです。※1
「人権」の歴史
では、人権という概念や思想はいつからあったのかご存知でしょうか?
1215年、現在の立憲主義の礎となり最も大きな影響を及ぼしたイギリスの憲章「マグナ・カルタ(大憲章)」が制定されました。この憲章は、国王の権利を制限し、後に人権とみなされる様々な権利が列記されたものであり、近代の人権思想の発展において非常に重要な存在となりました。※2
そこから500年以上の時を経て、1789年にはフランスで民衆による「フランス革命」が起こりました。この革命で勝利した革命派の議会(平民によって立ち上がった国民議会)が「人は生まれながらに、自由で平等な権利を持つ」などの、人権宣言を出しました。※3
日本で人権思想が確立したのは1946年です。この年、「日本国憲法」が公布され、人権を「人々が生存と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」あるいは「人間が人間らしく生きる権利で,生まれながらに持つ権利」という旨の、人権に関する憲法が定められました。※4
そして、1948年に、冒頭でもお話した世界人権宣言が採択され、初めて国際的な人権の保障がうたわれました。すべての人が持っている多くの基本的人権についての基準を示し、すべての人の自由と平等について宣言しています。
いまや「人権」は世界共通の理念ですが、「基本的人権」の考え方は長い歴史の中で人々の苦労や試練の上で確立されたものなのです。
日本の人権について
先ほどお話したように、日本では「日本国憲法」の中で「人権」について定義されるようになりました。そして現代の日本においては、より細分化された多くの課題が生まれています。
ここに掲載できていないものも含めると大変多くの問題が存在します。
人権問題は、人々の価値観の違いから生まれる差別や偏見によって現れます。そして、価値観は本人の無意識下で存在する場合が多いため、解決が難しくなるのです。自分には関係がないと思っていても、知らないあいだに関わってしまっている可能性もあります。
まずは、どのようなものが課題となっているかを知ることで、人権問題を身近に感じ、より一層の理解に繋げる一歩になればと思います。
身近で大切な権利
ほとんどの人は、国や会社、学校などのコミュニティーと切り離して暮らすことができません。そしてその中には年齢、性別、国籍や性的嗜好など数え切れないほど多くの個性が存在します。
人権は誰にでも存在し、守られるべきもの。それはつまり、それぞれの個性が守られることでもあります。
私たち一人ひとりの関心や、日常的な思いやりの心が増えることによって、守られる人の幅も広がるのではないでしょうか。
medibaでも、Valueの一つに「Be Beautiful-迷った時はヒトとして。私たちは、ヒトを思い、美意識と矜持を持って行動します。」と掲げていますが、こうした「ヒトを思う心」は常に意識していきたいですね。
12月10日は「世界人権デー」。ぜひ、この機会に「人権」について考えてみてはいかがでしょうか?
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