自らのリーダーシップを引き出す、次世代リーダー育成プログラム「OTT」とは?
こんにちは、広報の白井です。
今回は、medibaで行っている次世代リーダー育成プログラム「Over The Top」(以下、OTT)についてお伝えしたいと思います。
「ユーザー中心のカルチャー」をつくるため、18年度より岡CXOのもとさまざまな取り組みが始まりましたが、「OTT」もそのうちのひとつです。
いま、経済、企業組織、個人のキャリアに至るまで、ありとあらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況にあります。多くの市場で既存ビジネスモデルの崩壊・再構築が始まり、新陳代謝は激しくなる一方です。
そんな厳しい環境で生き残っていくためには、「言われたことを正確に実行する」だけではなく、「環境を柔軟に受け入れながら、自らの頭で考え、変化を生み出していく」チカラ、すなわち自らのリーダーシップスタイルを認識し、発揮することが非常に重要なのではないでしょうか。
実際に、HR総研「人事の課題とキャリアに関する調査」(2018年6月8日~6月15日実施)によると、【採用・人材育成・配置・人材ポートフォリオ】面での課題に関して「次世代リーダー育成」と回答したのが61%、「最重要課題」が「次世代リーダー育成」と24%が回答し、人的資源管理の課題のトップが「次世代リーダー育成」であることは多くの企業が認識しています。
medibaでも同じことが言えます。
CREDOのミッションに掲げる「ヒトに“HAPPY”を」の実現のためには、ヒトの課題を解決する組織をつくり、それを率いていくメンバーの育成が不可欠です。
そのために、従来の「ノウハウやフレームワークを学ぶような受動的なプログラム」ではなく、「内省型の成長促進プログラム」を設計し、実施することにしました。
どういうプログラム?
プログラムは基本的にワークショップ形式です。
まずは自分を知ることから。
自分がどんな価値観・行動指針・判断基準を持っているのかを改めて見つめ直しますが、それらをプログラムの他参加者と対話することで、よりはっきりと認識していきます。
そうして自分自身を知った上で、自らのミッションを定義し、具体的な実行プランを立てていきます。
このプロセスを通じて、会社のミッションと自分のミッションの交差点を見つけ、働くことが人生の目的達成の一部になっていくイメージです。
期間は1年間。
時には、外部講師を招いての講演会や課外授業、オフサイトMTGも行いながらリーダーとしての素質を磨いていきます。
現在は約30名のメンバーが受講中です。
それでは、具体的にどんなことをやっているのでしょう。
プログラムの内容をご紹介します。
その1:リーダーシップスタイルを知る
他参加者との対話を通じてインタラクティブに己を知る・深めるためのステップです。
基本的には①事前課題⇒②他参加者に対して発表・質疑応答⇒③事後課題、というサイクルを回していきます。
①は、過去の経験を掘り起こし、省察する中で、現在の思考・行動につながっている特徴を洗い出します。自分がどのような要素で成り立っているのかを分解する作業です。
②で他参加者と少人数グループを作り、①を発表し合います。質疑応答を通して、自己特徴を認識していきます。誰かの発表を聞くときは、チャンクアップ・チャンクダウンを繰り返しながら、根底に流れる共通項や重要な点を探っていきます。
③では、①②から自らの経験の意味づけ、価値観(譲れない想い)を明らかにし、自らが人生で果たす「My Mission」を定義します。
その2:リーダーシップスタイルを広げる
外部講師からのインプットを通じて、さまざまなリーダーシップを学びます。
外部講師を招き、その方が発揮している多種多様なリーダーシップスタイルに触れます。
①講師推薦の課題図書を読む(+事前課題)⇒②講義を聴く⇒③というサイクルの場合が多いです。ワークショップを実施する場合もあります。
画一的なリーダーシップ論を学ぶのではなく、リーダーシップスタイルの引き出しを増やしていきます。写真はKaizen Platform代表取締役の須藤憲司さんを招いた回です。
その3:リーダーシップスタイルを持論化する
自分に必要なモノを定義し、身に着けていく、つまりリーダーとしての引き出しを増やしていくステップです。
その1、その2を通して自らの価値観や試すべき「My Mission」、それを達成するためのリーダーシップスタイルを知り、実行するために必要なマインドやスキルを身に着けていきます。
これはプログラム上ではなく、業務の中で実践していくことで、身に着けていきます。
大事なのは互いに与え合うこと
以上がプログラムの内容です。 己を知り、「My Myission」を定義し、具体的なプランに落とし、可能であれば実務の中で実行していく。この一連の経験を通して、自らのリーダーシップスタイルを確立し、引き出しを増やしていく、というのがこのプログラムの狙いです。
設計した岡や運営メンバーだけでなく、参加者全員で一緒につくっています。与えられるだけではなく、互いに与え合う流れを自然につくることで、より深い学びが得られています。
この取り組みがどのように進んでいくのか、また広報ブログなどでお伝えしていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。あなたの「スキ」がmediba+編集部の励みになります!