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教えて23新卒!就活の振り返りと配属後のいま#1【UIデザイナー】

medibaに23新卒が入社して早4ヶ月。約1ヶ月の全体研修、各部署への配属から約3ヶ月……というこの時期だからこそ語れる、入社前後の理想と現実もあるのではないでしょうか。そこで本記事では、23新卒がどんな就活を経てmedibaに入社し、配属後はどんな業務を行なっているのか、そんな23新卒のリアルな実態に迫りました!

第1回は、UIデザイナーの中村 純実(なかむら よしみ)と小林 里彩子(こばやし りさこ)。“ものづくり”に特別な想いを持つふたりのリアルをお楽しみください!


「作って終わり」なんてない。常に検証と改善を

——まずは学生時代のお話から聞かせてください。就活をするなかでなぜmedibaの選考に進もうと思ったんですか?

大学でグラフィックやUXデザイン、人間工学などを学んでいたこともあり、職種をUX/UIデザイナーに絞って就活を進めていました。そんななかサマーインターンをきっかけにmedibaと出会い「ものづくりプロセス※を大切にする姿勢」に惹かれて選考を受けることにしたんです。

大学では理系に近いプロセスで学んできたので、私も感覚ではなく理屈を持って物事を進めることが好きで……、medibaで体験した下図のプロセスは、私の考えと一致しているなと思いました。

※ものづくりプロセス:medibaが独自に定義したものづくりのプロセス

——就活のなかで工夫したことはありますか?

ポートフォリオに載せる作品は、制作後に必ず「検証」を行っていました。mediba+の記事にも、他企業からのフィードバックにもあったのが「第三者にとって使いやすいものを作れているか検証することが大切」ということ。私はプロトタイプを作る度に友達に触ってもらい、フィードバックをもらっていました。実際の仕事も「作って終わり」はないと考えると、やっぱり検証して改善することは必要ですよね。

ユーザビリティテストで使用した質問シートと回答一覧

地道に見て、試して、審美眼を磨く

——2023年5月からクリエイティブセンターに配属されましたね。現在行っていることを教えてください!

1年間のデザイン基礎研修を受けています。まずは講義形式でデザイン基礎(デザインの4原則や配色、フォントなど)を学び、現在はバナー制作を通して実践に入っています。バナーの種類は様々で、パーソナルジムや食品イベントなど。サイズ展開も、1200×628から1000×1000と幅広く制作しています。

——研修のなかで大変だったことはありますか?

バナー制作で、条件に適切なデザインがなかなか定まらなかったことです。制作の条件としてターゲットや訴求点が設定されていたのですが、私の“デザインの引き出し”が少ないために「このターゲットにはこの色だ」といった判断ができなくて。「この色がいいかも」「いやこっちも……」と、どんどん沼にはまって多くの時間を費やしてしまったんです。

——どうやって乗り越えたんですか?

まずは“デザインの引き出し”を増やすために、ひたすらデザインを見まくりました。参考にしたのは『SAMUNE』というWebサイト。トレンドのデザインが揃っていて、ジャンル検索もできるのでとても便利ですよ。

『SAMUNE』で気になるデザインをピックアップし、デザインツールの『Figma』上で「今どきっぽい」「夏っぽい」などと分類をします。そして、分類したデザインが「なぜそう感じるのか」を徹底的に分析するんです。

例えば「今どきっぽい」に分類したデザインを分析していくと、「文字が斜体になっていて、白いラインが引かれているからそう感じるのかも」といったことがわかってきます。そして分析をした後は、実際にバナーに落とし込んでみました。まだ自分だけでは適切なデザインを導き出せないので、いろいろなものを見て、分析して、落とし込んで、検証して……をひたすら。大変でした(笑)。

バナーが制作できたら、先輩や同期にフィードバックをもらいました。特に先輩とは週に2〜3回1on1を行うため、その都度改善点やアドバイスを聞いていましたね。

——研修のなかで嬉しかったことはありますか?

ふたつ目のバナー制作で、前回と比べて時間的にも精神的にも余裕を持てたとき「成長した……!」と嬉しくなりました。最初のバナー制作では、想定時間より1時間も超過したり「終わらない、終わらない」と焦ってしまったりと、余裕のない毎日を過ごしていて……。

ただ、そんななかデザインの分析と検証を繰り返したことが実を結び始め、ふたつ目のバナー制作では「次はこうすれば解決できそう」と制作の道筋を立てられるようになりました。

——今後の展望を教えてください!

今後は、もっと想定時間を意識してタスクを完了させたいです。これから研修を活かした簡易的な業務に入っていくので、私のタスクの進捗が他の人にも影響することを常に念頭に置いておきたいですね。

また、想定時間通りにタスクを完了させることができれば、自由な時間も増えると思います。苦手な分野の勉強をしたり、先輩に「もっと業務をしたいです」とお願いしたり。そのときの私に必要なものを吸収する時間を作っていきたいですね。

中村さんのいいところは、自分の言葉で質問して相手の話を真摯に聞く姿勢や、研修や案件のなかでできなかったことに向き合い「次はどうしたら良いか」を自分で考えられることです。この長所は中村さんの大きな成長につながると確信しています。

今後は、持ち味である推進力と併せて「ひとつずつ丁寧に作る力」をつけることができれば、チームでも信頼してもらえるデザイナーになれると思います。期待しています。

メンターからのヒトコト:石田 有希


きっかけは、納豆嫌いの教授の変化

——まずは学生時代のお話から聞かせてください。就活をするなかでなぜmedibaの選考に進もうと思ったんですか?

medibaの旧コーポレートサイトに書かれていた「新たな価値創造」という言葉に共感し、選考を受けることにしました。私は幼い頃から、本棚作りからプログラミングまで幅広くものづくりに関わってきたのですが、ターニングポイントだったのが大学の授業課題で自由制作に取り組んだとき。

私は納豆が大好きだったので、周囲にも納豆の魅力を知ってもらおうと「納豆のまとめ情報サイト」を作ることにしました。

「納豆のまとめ情報サイト」をまとめたポートフォリオ

ただ、授業の担当教授 は大の納豆嫌いだったので、当初はサイト自体への興味が薄かったんです。しかし、完成したWebサイトを見ると「納豆、頑張って食べてみようかな」と言ってくれて。私の作ったものを通して新しい発見をしてくれたんだ、と本当に嬉しかったです。この経験から、私も仕事で人に「新たな価値創造」を提供したいと思い、medibaに共感したのだと思います。

——就活の中で工夫したことはありますか?

ポートフォリオに「なりたいデザイナー像」と「そうなるための具体的なステップ」を書いていました。これらがあると、読み手側に解釈を委ねることなく、自分がどんなヒトで、どんな意図で作品を制作したのかを、一貫性を持って伝えることができます。

実は「そうなるための具体的なステップ」を書いたきっかけは、medibaの選考前の面談※でした。私が話した就活の軸や想いがすごく抽象的だったようで、面談担当がその場で私の就活の軸や強みを洗い出し、今後踏むべき具体的なステップまで一緒に考えてくれたのです。以前は選考に落ちてばかりだったのですが、面談をきっかけにポートフォリオを改善したところはほとんど通過するようになりました。

※medibaでは選考前に面談を何度も受けることができます!詳しくはこちら

1割の褒め言葉で確かなステップアップを実感

——現在行っていることと、そのなかで大変だったことを教えてください。

現在行なっているのは、中村と同様デザイン研修の中のバナー制作です。大変だったことがふたつあって、ひとつ目は制作に想定以上の時間がかかったこと。自分のなかの「なんだか違和感……」を、なかなか突き止めることができず多くの時間を費やしてしまいました。

ふたつ目は、同じ新卒の中村と比べてしまうこと。研修中、私のカーニング(文字同士の余白が均等でない場合に文字間を調整すること)が不十分だったために、急遽トレースの課題が追加されました。すごくありがたい反面、「中村はできているのに……、このままじゃ置いていかれちゃう」と落ち込むこともありました 。

カーニングを練習した『Figma』ページ

——どうやって乗り越えたんですか?

まずは、想定時間の超過を解決しようと、先輩に効率のいい方法を聞きました。例えば、トレースの課題では類似のフォント探しにとても苦労して。検索が難しいため目視で探していたのですが、時間が溶けに溶けてしまっていたんです。そこで先輩に相談したところ、Adobe Photoshopのマッチフォント機能やモリサワの書体検索サイトを教えてもらい、すごく時短になりました。

あとはマインド面で「感情と事実を切り離す」ことを意識しました。「スキル不足で置いていかれちゃう」「もっとこだわりたい」といった感情に振り回されず、「期限内に完成させる」という事実をきちんと認識するようにしました。

——研修の中で嬉しかったことはありますか?

先輩からバナーのフィードバックをもらうときに「デザインの世界観がいいね」「前回より情報整理ができてる」と言ってもらえたことが、本当に嬉しかったです。フィードバックは基本的に、修正点が9割、褒められることが1割なので。

また、自分が作ったもの、つまり自分の考えや思考が反映されたもの、が認められたという嬉しさもあります。制作時はもちろん、意図を持って今の自分ができるベストなデザインを作るので、フィードバックで褒めてもらえると「よかった、伝わった」って。

——今後の展望を教えてください!

まずは、ユーザーに貢献できるようUIデザインの専門性を磨きたいです。デザインの知識やツールを使う技術、最適なデザインを判断する力をつけて、私の作ったデザインでユーザーが自らの生活を豊かにする選択をしてくれたらと思っています。

そうやって専門性を磨くことができたら、次はUXデザインやプログラミング、マネジメントなど、ものづくりに関わること全般に挑戦してみたいです。medibaは職能の越境といった新しい挑戦を後押ししてくれる社風なので、そういった道も考えています。

小林さんのひとつひとつ物事を積み上げていこうとする実直な姿勢はひとつの武器だと思います。例えば、制作物のフィードバックを1伝えると2(倍)理解しようといつも一生懸命努力していたり。当初不慣れだった『Figma』に対して、自分なりに使い方を調べ時間管理のフォーマットを作ってみたり。

デザインはやればやるだけ良いものが作れるようになるので、自分の武器を最大限活かして良いデザインを追求し、より多くの“ヒトにHappyを”届けましょう!

メンターからのヒトコト:赤松 佐和


いかがでしたか。ふたりのものづくりへの想いや、配属後の試行錯誤には本当に心を動かされました。協力いただいた小林さん、中村さん、ありがとうございました!

次回の『教えて23新卒!就活の振り返りと配属後のいま』ではディレクターのふたりが登場します。お楽しみに!

▼次回の記事はこちら


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