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求めるのは「学び続けること」 マネージャー2名が語る品質管理業務の真髄

2022年2月21日、medibaを含めた3社5名が登壇する採用系イベント『QAエンジニア集まれ! ~今プロダクト開発の現場ではこんな人を求めています~』が開催されました。

medibaからはCTO準備室室長補佐(兼auサービスプロダクトPdMなど) 曽根洋之(そね ひろゆき)、品質管理UNITマネージャー 成田泉(なりた いずみ)の2名がこのイベントに登壇。ここではふたりのセッションおよびディスカッションパートでのコメントをお届けいたします。


QAエンジニアとは?

そのまえに、「QAエンジニア」という職能について少し説明していきましょう。「QA」とは「Quality Assurance」の略で、日本語では「品質保証」を意味します。

つまり、「QAエンジニア」はお客様に届けてよい品質かを確認し、製品・サービスの品質向上や品質管理に携わるエンジニアのことです。

具体的な業務としては製品・サービスにおけるテストやレビューがおもなものとなります。通常のエンジニアが「正常な動作」を目的としているのに対して、QAエンジニアはユーザーにとっての使いやすさやリスク面でのチェックなどを行っていくというわけですね。

簡単ではありますが「QAエンジニア」について説明したところで、イベントレポートに進ませていただきます。

「提供するサービスの品質を支える」ミッション

まずは現在CTO準備室補佐を務める曽根によるセッション。medibaのコーポレートおよび組織紹介を抜粋してお届けいたします。

私たちmedibaはKDDIのグループ会社であり、関わる代表的なサービスとしてはauスマートパスやau Webポータルなどがあります。

ただし、そこでは単なるKDDIの代行ではない開発・運用を求められています。

その多くがキャリアサービスでトラフィックも多く、求められる品質レベルが高いところがおもしろみでもあり、難しいところでもあります。

また、組織体制としてはテック、クリエイティブ、ビジネスの3センター軸とプロダクト軸からなるマトリクス組織であり、QAエンジニアはテクノロジーセンターの品質管理ユニットに属しています。

QAエンジニアのプロダクトチームにおける役割としては、「medibaが提供するサービスの品質を支える」ことであり、品質管理のミッションでもあります。

たとえば、リリース判定するプロセスの運営であったり、障害管理や障害ナレッジの共有であったり、また、そのためにプロダクトの要件定義から入って品質管理をサポートしているのがQAエンジニアの役務となります。

また、採用イベントということで、medibaの「新しい働き方」についても紹介いたします。

私たちはいま、従業員それぞれがオフィスワークとテレワークを自身で選択できますが、2022年からは制度に即した形にオフィスもリニューアルされました。オフィスでもWeb会議がしやすい設備が整っていることは、多くのエンジニアにとってメリットと感じていただけるのではないでしょうか。

「めんどくさいなあ」と感じることも大事な経験

成田はパネルディスカッションパートの回答者を担当。代表的なお題を抜粋して、そのコメントを紹介します。

成田:品質確認の手段で重要なのはテストであり、そのテストを極めるテストエンジニアやデリバリーを速くするSET(Software Engineer in Test)エンジニア、自動化エンジニアみたいなものが今後スペシャリストとして生まれてくるのではないでしょうか。

medibaは、エンジニアとして専門でSREユニットやDevOps(デブオプス)※に近いことをやっている部門やUIUXをきちんと見ているセクションもあって非常に恵まれた環境にあります。

サービスの上流に入ってチームのなかでどう品質を高めていくのか、高い品質とはどういうものなのか定義できる人材は「自分の領域をどんどん広げていく人」です。

QAエンジニアは比較的新しい職能で、いままでは転向してくる人ばかりでしたが、最初からQAエンジニアでキャリアをつくっていく人をどうしていくのかはいまも検討しているところです。

※DevOps(デブオプス):開発、運用が連携してスピーディーに行う開発手法。変化の早い市場に対応するため導入される。

成田:「壁」とまではいきませんが、サービスにとって開発スタイルやチームのやり方が違うなかで、横断的に見ていくチームは入り方が難しいところもありますね。

ですから、スポット参加ではなくチームに入り込んで一緒に解決していく、同じ価値観をもつことが大事です。QAエンジニアも「自分たちの課題」だと捉えて解決していくことで一体化できていると思っています。

曽根:開発目線からだと「壁はある」と思っている人もいて、自分も成田さんたちがなにかを言ってきて「めんどくさいなあ」と思うことはありました(笑)。ただしそれこそが失敗であり重要な経験ですね。

品質をあげるために誰がどう責任を持つかをはっきりさせ、目的を共有できることが大事だと思います。自分は失敗を経てそれに向き合うようになったので、組織の成長においては失敗を繰り返すことも大事だと思います。

求めるのは「学びをやめない人」

成田:そのサービスにあった品質定義を言葉にしていくことが大事です。PdMと品質特性を大事にしてQCD※のバランスをとっていくかを会話する……と考えるとそれは非常にハイスペックな人材ですね。

ただ、すべてのサービスにそんな「スーパーマン」を配置するのは現実的ではありません。

ですから、求めるスキルとしては広い領域にアンテナを巡らせ、あらゆる知識(UIUX、データ分析なども)を駆使して品質面の課題を解決するために人を巻き込んで推進していけることですね。

ひと言で言えば「学びをやめない人」。

同じ価値で品質向上を目指す人と仕事をしたいと思っています。その部分はスキルなのかマインドなのか判断が難しいですけど、私たちはそういうものを求めています。

※QCD:Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)で表される製造・開発において重視される3要素。

「自ら決める」にチャレンジするのがmediba

最後に、イベント中の成田のコメントで印象的なものを挙げてレポートを締めくくります。

「medibaにはたくさんのサービス環境があり、それぞれに特色があってそれぞれ難度が異なります。そういう環境のなかで、自分で方向性を決めていくことができます。そこに重きを置いてチャレンジしたい方はぜひmedibaで働くことを検討してほしいなと思います」(成田)


本イベントを通して、「mediba made」を体現する高品質なサービスを生み出すQAエンジニアたちの秘密が垣間見えたのではないでしょうか。


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