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複業って実際どうなの?実践しているmediba社員2人に聞きました!

就労機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境づくりのため、政府から発表された「働き方改革」。

これにより、厚生労働省から「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が公表され、実質的に副業が解禁となりました。現在に至るまで副業制度を取り入れる企業は増加傾向にあります。

ソース:副業・兼業に関するアンケート調査結果 – 日本経済団体連合会

medibaも2018年から複業※を全面的に応援する姿勢を取っています。しかし、本業への影響や仕事とプライベートのバランスなど実際に始めないとわからないことも多いため、「興味はあるけど勇気が出ない……」という人も多いはず。
そこで今回は、実際に複業をしているmediba社員2人に話を聞きました。

※medibaでは「複業」表記としているため、「副業」表記と分けて記載しています。

――船田さんの複業について教えてください

とあるベンチャー企業でスマートフォン向けのアプリ開発を行っています。システムの設計から人材採用まで幅広く取り組んでいて、業務委託という関わり方ですが、開発面は一任されています。

――medibaでも似た業務をされていると思いますが、なぜ複業を?

自分の手を動かしたものづくりを続けるために始めました。というのも、グループリーダーは直接開発をする機会があまりないんです。でも開発は好きだし、なにより現場の感覚を忘れたくない。そのときに複業という選択肢が出てきました。

好きを仕事にできているので、毎日楽しみながらやれています。

――本業もお忙しいと思いますが、作業時間はどのように確保されていますか

平日は終業後にパパっとやることが多いです。本業の終業時間が18時前後なので、それから2時間程度ミーティングと作業の時間を取ります。休日は朝ゆっくりしたいので、12時頃から始めて17時頃には上がります。合計で週15~16時間って感じですね。

楽しみながらやっているとはいえ、しっかりリラックスタイムも取るように心がけています。複業後はゲームをしたりアニメを見たり、自宅でのんびり過ごしてますよ。

――本業との兼ね合いで大変なことはありますか?

やっぱり負荷がかかるときはありますね。本業が忙しいときは「ちょっときついな」と思うこともありますが、その分成長を実感できます。

私は成長することにやりがいを感じるタイプなので、基本は大変だと思わないです。

――「成長を実感できる」とありましたが、複業が本業で活きる場面はありますか?

一番実感することは視座の広がりです。組織のグループリーダー以前にチームのリーダーを任されていたときは、チームメンバーにしか意識を向けられていませんでした。しかし、複業で運営面も任されるようになり、物事を広く見る癖がつくようになるとプロダクト全体を意識できるようになりました。

開発を進めるときは利益や売上、運用視点も考慮できるようになって、より価値の高いものづくりをできるようになりましたね。

――最後に、複業をやっていてよかったことを教えてください。

自分の市場価値を理解できたことです。私はmedibaに新卒で入社したので、外の世界を見る機会がありませんでした。複業は自分のスキルを客観視できるようになりますし、新たな知識をインプットできる機会にもなります。

新卒入社の方にはぜひ経験してみてほしいですね。

――大鋸さんはいまどんな複業をされていますか

Webメディアで記事を書くライター業務です。あとはそれに付随した撮影業務もやっています。mediba入社前からやっていて、もう5年くらいになりますね。転職の選択肢にmedibaを入れたのも、複業制度があったからなんですよ。

――medibaではディレクター職能で活躍されていますが、どうしてライターを?

もともと僕はカメラが趣味で、ジンバル※なんかの機材も使って学生時代からスケボーやインラインスケートの撮影なんかをやっていたんです。せっかくだからそれを活かせたら……と思っていました。

それでメディアのライター募集に応募してみたんです。その当時ちょうどアウトドアがブームになりかけていて、ライティングだけでなく撮影もできる人のニーズが高まっていたこともありトントン拍子で話が進みました。

※ジンバル:カメラに装着することで手ブレを抑えた撮影を可能にする機械

――書くのに自信がないと、なかなか飛び込んでいけないと思うのですが、スキルのバックボーンみたいなものはありましたか?

それまでやってきたディレクター職がわりと何でも屋なところがあって、前職ではサイト内の文言や、ちょっとしたテキストも自分で書いていたのと、性格的なところで「やってやれなくないな」って意識はあったと思います。

あとは、「撮影」を主体に考えて、文章はやりながらブラッシュアップすればいいかなという軽い気持ちで始めてみました。

――どれくらいのペースで記事を書いていますか?

毎月5〜6本くらいは書いていると思います。「週に1本」は守る感じですね。僕が書く記事は商品やライフスタイルを紹介するようなものが多く、自分の生活の延長線上でやれているので、一定のペースを守れています。

――ライター業務も5年目だと、社内と社外でちがう業務をする不安感はもうありませんか?

そうですね。逆に複業をやっていないことのほうが、不安につながるんじゃないかなと思っています。多少なりとも別軸の収入があることや、5年もやっているとWeb上に自分のポートフォリオが勝手にできているような状態なので、「そこでもやっていけるんだ」というものがあったほうが、気持ちが安定する気がします。

――複業についてご家族はどういう反応をされていますか?

全然問題ないですね。家を建てるときに複業のことも考えて「内装をスタジオっぽくしたい」とかも家族に相談しましたし、記事に部屋を載せたり、たまに家族にも出てもらったりもしています。

――理解もしてもらえているし、協力的ですね!本業との兼ね合いで大変なこととかはありますか?

やっぱりつねに締め切りが迫る感じはありますね。あとはネタ出しがつらいときも。メディアによってライフスタイル系だったりガジェット系だったりするので、そういうところで読んでくれる人の課題解決になるようなことを考えます。

とはいえ、僕の場合は自分が遊びで使うようなモノを複業で賄えたらいいな、くらいの感覚でやっているので、資産作りではなく遊びの延長線上でやっている感じです。

――作業時間はどこで確保していますか?

基本的に朝です。写真を撮るのに自然光の関係で朝がいちばんいいんです。子供を保育園に送る時間とかもあるので、6時ぐらいには起きて保育園に送って、7〜 8時を複業の作業時間にあてています。

――複業と本業がお互いに生きる場面はありますか?

本業のほうだと、もう資料作成なんかの文章を作るのを苦に感じることはほぼなくなりましたね。いまはやっていないですけど、前職ではサイトで使うような写真素材も全部自分で撮っていました。

――さきほどお子さんを保育園にというお話がありましたが、育児とのバランスはいかがでしょうか?

ほぼ完全に在宅でできる複業なので、子育てに対してネガティブなことはいまのところないです。逆にいま、子供が2歳なんですけど、「2歳児がいる生活」みたいに記事のテーマにもできていますので、むしろ活かしているくらいです。

――ディレクターにライターに撮影と幅広いスキルをお持ちですが、これからさきもっとやってみたいことなどはありますか?

僕は、エンジニア上がりのディレクターなので、もう少し技術のほうに振ってみたい気持ちは少しありますね。そもそもクライアント側のリテラシーも上がってきていますし、エンジニアやクリエイティブ職のコミュニケーションスキルも高くなってきているので、いろいろできるディレクターでありたい感じです。

自分のキャリアプランにまで踏み込んで話していくと、いま社内ではリードの立場なのでプロジェクトマネジメント力をもう一段上げていきたいです。『auスマートパス』に関わるメンバーが100人以上いますので、それを統括できるというのは今後の僕の武器になるはずです。

――最後に、複業をやっていてよかったなと思うことはありますか?

自分の場合は、「もうどうしようもないな……」って状態になりづらいことですかね。仕事って大変なこともあるし、思い詰めちゃうこともあると思うんですけど、サブでなにかやっていてそっちで価値が出せていたりすることもあるじゃないですか。メンタルヘルス的にも利用することはいいような気がします。

個人的には大きく稼ごうと意気込まず、気楽に始めていくことが大事だと思います。会社でもなかなか0→1の立ち上げって経験できないですけど、自分の責任でやりきって利益を得る経験はあって損することはないかなと思います。


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