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本社移転プロジェクトvol.2 ~人間中心設計を取り入れた新オフィスビジョンの決定~
※本記事の内容は配信日時点の情報です。現在のオフィス情報はこちらをご覧ください。
mediba編集部の原田です。
既報の通り、medibaは2019年1月28日より本社を渋谷ヒカリエより六本木グランドタワーへと移転いたします。社内では6月より有志を含めたプロジェクトが立ち上がり、移転に向けてさまざまな取り組みを行ってまいりました。
今回お伝えしたいのは、新オフィスのビジョンの決定に関してです。六本木への移転は、CXO岡の着任タイミングと重なったこともあり、プロジェクト自体を“人間中心設計”で進めることとなりました。移転プロジェクトのメンバーでもある私から、弊社の移転ビジョン決定のプロセスを紹介します。
▼前回の記事はこちら
人間中心設計とは
人間中心設計とは「ユーザーに注目し、その体験を軸に設計や改善を行うこと」で、近年Webサイトや各種サービスの設計プロセスとしても多く取り入れられています。移転プロジェクトにおいてユーザーとは、すなわち“社員”のことです。
人間中心設計で進めるということは、設計会社やプロジェクトの中心メンバーの意見や考えで進めるのではなく、社員を理解し、そこからどんなオフィスにするかの体験やデザインコンセプトを決めていくということです。
ユーザーを知る
まずはユーザー、すなわち社員を理解するところから。シンプルに、従業員の声を聞き、意見を集めることから始めました。
そこで全社・各部署から数名ずつを選出、合計20名に対して移転に対する期待、不安、求めることなどを徹底的にインタビューしました。これは幹部、管理職から各部署メンバーまでさまざまなレイヤーを含みます。さらに、そのインタビューをもとに全社に向けたアンケートを実施し、従業員が求めるものを絞り込みました。
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ワークショップでコンセプトを導き、移転ビジョンを決定
次に行ったのは、実際にコンセプトを決定するためのワークショップです。絞り込んだ要望は、KJ法1)、上位下位関係分析法2)を使って「出来事」と「心の声」に分類・可視化しました。
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1) KJ法
収集した多量の情報を効率よく整理するための手法。考案者の川喜田二郎氏の頭文字から命名された。KJ法は、収集した情報をカード化し、同じ系統のものでグループ化することで情報の整理と分析を行う。ブレーンストーミングによって収集した情報を、KJ法を用いて整理することが多い。
2)上位下位関係分析法
上位下位関係分析法とはインタビューや観察で見つけた事象を切片化し、それを行為目標(何の ためか)の似ているもの同士でグルーピングし、そのグループを上位化して最終的にユーザーの本質的な要求価値まで昇華させる手法で名前のとおり上下の関係をグループ化していく。
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その抽出された「求める欲求」に対して、それを解決するための「価値」を考えていきます。そして今度はその「価値」をグルーピングし、それらを実現するためのキーコンセプトとビジョンを決定します。
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このワークショップの中で私たちが絞り込んだコンセプトとビジョン案はこちらです。
コンセプト
目的にのみ向かって力を発揮する
人生を充実させる
主体性を持って働く
目的達成のために建設的かつ積極的にコミュニケーションをとる
人をHAPPYにするために向かうべき方向性をしっかりそろえる
生理的安全を気にせず働く(生理的欲求の担保という意味合い)
ビジョン候補(一部抜粋)
mediba 2.0
ブレイクスルー
飛躍
アセンション(昇華する)
私事場(しごとば)をつくる
サードプレイス
ハビタブルゾーン(HZ: habitable zone)
・・・
ここからさらにプロジェクトメンバーの中でアンケートを実施し、最終的に確定したビジョンがこちらです。
ビジョン候補の「私事場(しごとば)をつくる」をさらに変化させ、さまざまな意味を持たせた「SHI-GOTOBA」をmedibaの移転ビジョンとして決定いたしました。以降私たちはこの移転ビジョンを旗印に、それを体現するオフィスデザインを推し進めていくこととなります。
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移転プロジェクトの今後
このビジョン決定は2018年の8月に行っています。このさき、設計会社との間でデザインコンセプトを決定し、実際のデザインにアンケートやインタビューで抽出した要望を落とし込んでいきます。さらに社内のプロジェクトメンバーによっていくつものサブプロジェクトの推進が行われていくこととなります。それらに関しても今後ブログ内で順次ご紹介していきたいと思います。従業員規模にかかわらず、オフィス移転を検討されている企業さまに参考になるような情報をお伝えしていければと思っておりますので、引き続きお楽しみにしていただけますと幸いです。