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統括責任者として。ポジティブな姿勢で、働きやすい環境をつくる【PdMをもっと知るvol.5】

プロダクトマネージャーとは? 知っているようで詳しく知らないPdMという役職について、当人たちの働きぶりから迫っていく連載企画「PdMをもっと知る」。 

第5回は『広告ビジネス』のPdM 髙見。その名の通り、広告に関するビジネスを推進するこのプロダクトは規模が大きく、9つのサービスを統括しています。関係者が多いプロダクトで、どのように立ち回っているのかについて話を聞きました。 

今回話を聞いたのは:髙見 和弘(たかみ かずひろ) 
20代後半にデザイナーとしてWeb業界へ。その後ベンチャー系の企業で、ECやアプリゲームを中心にデザインにくわえてマーケティングや営業などさまざまな業務を担当。2017年にmediba入社。趣味は海、川問わず釣りをすること。あと、練馬に詳しい。 

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広告ビジネスの構造に改革を 

——まずは「広告ビジネス」というプロダクトについて教えてください。 

髙見 広告に関するサービスやビジネスを推進するプロダクトで、現在は『au Webポータル』をはじめとする9つのサービスが領域に含まれています。 

いま掲げているビジョンは「広告ビジネス領域における既存の仕組み、構造に改革を起こし、顧客へ新たな価値を提供する」というもの。50名程のメンバーと一緒に各サービス単位での運用や改善はもちろん、サービスをまたいだ横断的な企画や実現方法などを考えています。 

※2021年10月29日時点の情報です

——構造改革ですか! 

髙見 壮大ですが、これくらいのことを掲げないと新たな価値提供は厳しいかと思っています。 

というのも、広告ビジネスはその名の通り「広告」を扱ったサービスやビジネスがほとんどですが、広告を取り巻く環境が大きく変わってきていまして。 

たとえば、個人情報保護法の改正に伴ってターゲティング配信が今後規制されることが見えてますし、社会性、倫理性の観点から広告表現や表記に対する是正の動きなども加速しています。 

単純にインプレッションを増やせば売上が増えていくやり方が今後は通用しなくなり、利用者にとって有益な情報という観点でサービスを設計しなければ淘汰されてしまう環境になると思っています。 

表層的な改善ももちろん必要なのですが、その辺りの仕組みや構造自体に変化を起こしていかないと、価値提供が難しくなるというのが背景です。 

このビジョンはmedibaだけで達成できるものではないので、各パートナーを巻き込みながら実現を目指していく想定で掲げています。 

――具体的にはどういうことをやるんですか? 

髙見 たとえば、ゲームの広告を『au Webポータル』に掲載する場合、「おすすめのゲーム」としてレビューとセットにしたり、ゲームカテゴリのコーナーに掲載することで、より必要な人に届く広告になります。 

広告効果を高めるためにいまでは当たり前のことですが、基本的にはこのような考え方を軸にコンテンツと広告の体験を統一させていくことが重要かと思っています。 

ただほとんどの場合、広告配信者側と掲載するメディア側はプレイヤーが違うので、両者で同じ視点を持ちながら実現させていくのはハードルが高いことが多いんです。 

それとは違い、メディア側であるmedibaの広告ビジネスは配信者側とも近い距離にいるので、仕組みや構造に改革を起こしやすいとは思っています。 

PdMとしてポジティブな姿勢を保つ 

——そんな中で、髙見さんはPdMとしてどういう動きをしているんですか? 

髙見 方針や戦略・戦術の策定、リソースの調達、各メンバーへの事業状況や施策の説明、企画・提案、サービスに関する意思決定、採算管理、社内外の打ち合わせとファシリテーション、メンバーとの1on1、メンバーの評価……。洗い出すとこんなかんじですかね。 

PdMだからと言って現場作業をやらないわけではなく、たとえばディレクターの作業が詰まっていたら調整業務を代わりにやりますし、スムーズに進めるために必要なことがあれば手を動かすようにはしています。 

——現場でも手を動かしつつ、方針や目標の管理や外部との交渉などタフなこともやるのは大変では? 

髙見 僕の業務はデザインや開発のように専門的なことではなくて、基本的にほかの誰かでもできることだと思っています。 

たしかに責任者としての意思決定が必要な部分や外部との交渉などはタフなシーンも多々ありますが、それが役割でもあり、そこをしっかりと行っていくことで、メンバーが納得のいく環境をつくることにもつながると思います。 

——環境づくりも役割のひとつなんですね。 

髙見 個々人がスキルを発揮できてこそなので。そういう意味では、PdMという立場として、モチベーションに悪影響を及ぼすようなことネガティブな言動は絶対にしないように意識をしています。 

それと個々人の成長ということも、役割としてはプロダクト側より各部署側の比重が大きいですが、現場の業務と成長は切り離すことができないので、意識するようにしています。 

——担当サービスが多く業務の幅も広いとなると、苦労することも多そうですね。 

髙見 コミュニケーションの量や判断することが多いので、苦労することもありますが、各メンバーに向けて権限の委譲や役割を再定義することで、解決と共に全体のボトムアップにもつなげていければと思っています。 

——プロダクトの規模も大きいですよね。 

髙見 ユーザー数も収益も大きいので、自分の判断や業務のひとつひとつが多くのユーザーや会社に影響すると思うと非常にプレッシャーは大きいですが、逆にほかでは経験できないことや発見にもつながったりしています。 

1人のプロダクトメンバーとして 

——髙見さんはどういうところにPdMとしてのやりがいを感じていますか? 

髙見 PdMとしてということであれば、自分の意思決定ひとつでプロダクトが良くもなるし悪くもなるということですかね。ただそれよりも、自分が企画した施策のリリースでサービスのDAUが10万上がったとか、そういう喜びの方が大きいですね。 

直接ユーザーの方から「ありがとう」と言われることはないですが、数字を通して誰かの行動が変わったこと、もう少し広く解釈すると社会の役に立ったことを感じられる。 

それってPdMというよりサービスのいち担当者としてのやりがいだと思うので、僕はPdMということをあまり意識せずに、自分を1人のプロダクトメンバーだと思っているのかもしれません(笑)。 

——最後に髙見さんにとって、PdMとはなんですか? 

髙見 プロダクトやフェーズごとに変わってくる部分もあると思うので「これがPdMだ」という正解はないと思っていますが、強いて言うとすれば「ビジョンを描き障壁を排除する人」ですかね。 

ここはほとんどの状況で当てはまるPdMの期待値かなと。 

広告ビジネスは変革期でもあり、求められる要素もまだまだあるとは思っているので、自分自身でも模索していこうと思っています。 


頼れるPdMのもと、私たちはものづくりに励んでいます。
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