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KDDIから出向。メンバーとの関係づくりで意識する「見る」と「聞く」とは【PdMをもっと知るvol.3】

medibaにおけるプロダクトマネージャー・PdMを掘り下げる連載企画「PdMをもっと知る」。各プロダクトのPdMがその仕事にどう向き合い、アプローチしているのかをじっくり聞いていきます。

第3回の話し手は、『5Gエンターテインメント』プロダクトのPdM・野村。KDDIから出向し、現在はmedibaで奔走している彼に話を聞きました。

今回話を聞いたのは:野村 友豊(のむら ともひろ)
通信会社、メーカー勤務を経てKDDIに入社。2020年4月からmedibaに出向。営業から総務、人事、サービス・事業・商品企画、マーケティングまで幅広く経験している。趣味はサッカー、映画、音楽、お笑いなど。ただし、本人曰く「自分の好きなものは万人受けしない」そう。

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“柔軟”な姿勢で挑むプロダクト

——まずは、担当プロダクトについて教えてください。

『5Gエンターテインメント』は、その名のとおり5G(第5世代移動通信システム)を駆使した新しいコンテンツを作っていくプロダクトです。クライアントであるKDDIと連携し、お互いのアセット(知識、スキルなどの資産)を活用してユーザーに新しいエンタメ体験を届けることをミッションとしています。

※『auスマートパスプレミアム』での配信期間は2021年12月20日まで。

現在は、おもに『auスマートパス』5Gコンテンツ配信の業務をおこなっていますが、めざすのはmedibaでの自主事業化。会社の柱となる事業にしていきたいです。

——PdMとしては、どんな業務をしていますか?

案件を実際に進めているのは個々のメンバーたちです。私は案件がより良くなるよう、自分の立場から意見を出すことや、POやDirといったまとめ役のお手伝いをしています。

このプロダクトは、“5G×エンターテインメント”という抽象的なお題に対する解をつねに試行錯誤しているので、medibaの明確な役割はまだ定まっていません。

その分“柔軟さ”を大切にしています。いまから型を決めてしまうと、そこから抜け出せなくなってしまうじゃないですか。なにか仕事のタネがありそうなら「とりあえずやってみる」というスタンスでいますね。

直接会えないいま。メンバーを理解するための「見る」「聞く」

——PdMをやっていて大変なことはありますか?

あまり思い浮かばないんですよね……(笑)。しいて言うなら、関わるメンバーが多いので、それぞれの状態・状況を把握することでしょうか。

私がPdMになって(2020年4月)からはずっとテレワークで。メンバーの人となりや考え方、現状などを把握するのが難しい環境です。

そんななかで意識的にしているのは「見る」ことと「聞く」こと

たとえばSlackで「〇〇をやります」という投稿を見たら、「なんでこうなったの?」と、結論に至るまでのプロセスを聞くようにしています。いろんな選択肢から選んだ人や、1つしか思いつかなかった人など、パターンは十人十色。

メンバーの発信を「見つけて」、それについて「聞く」ことで、ひとりひとりのことが理解できるようになってきました。

——全社会で発表していた今期の目標では、メンバーについて「個人の役割・目標を明確にする」とありましたね。

業務の型がないゆえ、前期まではメンバーに「自分の役割はなに?」という戸惑いを生んでしまっていたなと反省したんです。

人によって、0から1を生み出すのが得意な人もいれば、1を10に伸ばすのが得意な人もいる。そのなかには、「これをやる」と決まったことに対して中身を具体化していく1から8や、できあがったものをユーザーに届けるために整えていく8から10が得意な人もいます。

でも去年は多くの人に0から1の作業を求めていて……、役割分担を明確にできなかったのが反省点でした。

なので、今年はメンバーとのコミュニケーションをより丁寧にしていくつもりです。それぞれの得意や適性を見極めて、期待することを伝えるようにしています。

PdMとして大切なのは“意思”と“意志”

——野村さんがPdMとして大切にしていることはありますか?

“意思”と“意志”ですね。とにかく決めることの連続なので。

結論を出すときには、他の案やリスク、想定外が起きた場合の策など、多面的に検討できているかどうかを確認しています。1つの方向だけではなく、いろんな方向から考えると成功に近づくこともあるので、そこはおもしろさもありますね。

——“多面的な検討”って、経験がないと難しそうですね……。

経験もあると思います。失敗も成功もどれだけ味わってきたか、ですかね。

私は小さなころから子ども扱いされず、習いごとも、宿題も、進路も「自分で考えて決めなさい」と言われて育ってきたので、その影響もあると思っています。当時は不安でしたが……(笑)。

ただ仕事には100点の正解はないと思うので、ある程度気楽な心持ちでやっていますよ(笑)。

私が思ういちばんの悪手は「判断できず立ち止まる」こと。どんな結果でも良いから前に進めば、次につながる経験ができますよね。私は動いた人のほうがえらいと思っています。

medibaにはない視点や経験も活用

——野村さんはKDDIからの出向という立場ですが、それゆえに意識していることはありますか?

あまり特別なことは意識していません。いまのポジションで最大限貢献することを考えているので「medibaにとっての最善を尽くす」という気持ちでいます。

medibaには、頭だけでなく手をよく動かす人が多く、これは私だけでなくKDDIからもリスペクトされる点かなと。

とはいえ、medibaだけで動くより、KDDIグループのアセットを活用したほうが可能性は拡がると思っているので、“KDDIグループ連携”は意識していますね。

——ご自身のmedibaでの役割はどんなものであると考えていますか?

「KDDIを知っている」人間としての視点や経験は活用してもらいたいですね。

クライアントとしてのKDDIはどういう会社なのか、要望の背景にはなにがあるのか、なにを期待しているのか、などは伝えるようにしています。

——最後に、野村さんの考えるPdM向きな人ってどんな人でしょうか。

プロダクトにおいて1人でできることには限界があります。規模を大きくするには、いろんな人とコミュニケーションをとらなくてはいけない。なので、どんな形であれ、人とうまく関われる人がいいんじゃないかなと思いますね。

ただ、どんな人にも可能性はあると思います。

たとえば学校の先生でも、部活の部長でも、決まったタイプばかりではなかったですよね。強烈なリーダーシップを持つ人もいれば、みんなの意見を聞き出してまとめるのがうまい人もいる。どんなタイプの人がいてもいいんじゃないでしょうか。


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