ユーザビリティテストを完全リモートでやってみる【mediba Designers】

medibaのデザイナーたちが、取り組みや知見を月イチで発信していく連載企画「mediba Designers」。

第2回はUXデザイナーの李 相恩(イ サンウン)。UXデザインに欠かせないユーザビリティテストですが、コロナ禍の中で初のオンラインでの実施を試みてきました。どのような形で行っているのか、そこに至るまでの工夫や学びを紹介します。

3密回避のためのリモートUT

初めまして。UXグループの李です。

今回は、UXグループで実施している「リモートユーザービリティテスト(以下、リモートUT)」について紹介します。

普段のUTはオフィス内にあるインタビュールームで実施していますが、なぜリモートUTかと言うと、現在リモート環境下(5月末までは完全リモート体制、6月からは推奨という環境)であることと、3密を避けるためです。

密室、対面で行うので「密閉・密集・密接」の3密に該当してしまうため、被験者と私たちの安全を確保したた上で実施する方法を工夫している中、「リモートUT」を行うことになりました。

リモート体勢以前のUTの風景

ユーザービリティテストって何?

ユーザービリティテストとはUXの評価方法の一つです。

サービスをつくる中で、ユーザーのニーズを発見したり、「詳細な問題点の診断および改善の方向性を提示すること」が可能だったり、「課題の重要度」を判断して作業の優先順位を付けるのに役に立ちます。

現在は、開発中のプロトタイプのテストをしてもらうため、テスト内容についてはユーザーの行動を観察したり、意見を聞いたり「なぜ」その行動について行ったのかについて調査しています。

ユーザービリティテストのプロセスは?

UTのプロセスとアウトプットについて、今回は詳しい説明を割愛しますが、概要はこのようなものです。

リモートUTで心がけたこと

ここからが本題です。

既存のUTは被験者の方と密室の中で観察・インタビューをしていましたが、環境がまったく異なるリモートUT。主に、以下の事項を考えて実施に挑みました。

  • 完全リモートで実施
  • リアルタイムで状況を確認しながら意思疎通ができること
  • 被験者が操作する場面が観察できて、録画もできること
  • 被験者がスムーズに参加できるための工夫を行う

それぞれの項目についてもう少し詳しく説明します。

▼完全リモートで実施

今回、リモートで実施する為、弊社で利用している「Slack」や「Teams」などのツールを使ってのビデオ通話で行いました。

通信環境によって異なりますが、画質と音声に大きな差はなく(通信環境がよくないと、品質もイマイチでしたが)、実施するためのラインはクリアできていました。

▼リアルタイムで状況を確認しながら意思疎通できること

これもビデオ通話で解決しました。

▼被験者が操作する画面が観察でき、録画もできること。

意外と知られていないかもしれませんが、Mac、Windows10ともに画面録画機能が備わっています。

Macの場合は【『Command』+『Shift』+『5』】を、Windows10の場合は【『windows』+『G』】を押すと表示されるツールを使って録画をすることができます。

ちなみに、イヤホンを刺したまま動画を録画すると自分の音声だけ録画されるのでイヤホンは刺さない事をオススメします。

Macの録画ツール

Windows10の録画ツール

被験者が操作する画面の様子

▼被験者がスムーズに参加できるための工夫を行う

リモートUTは今回は初経験という方がほとんどだったため、「リモートユーザービリティテストに関する案内」を作成して事前に配布しました。

下記は実際配布した資料です。

主に、

  • テストの流れ
  • ノートPCの画面の調節の参照写真

この2点を伝えることで、初めてでもリモートUTにスムーズに参加してもらるよう心がけました。

カメラの角度の微調整については事前に伝えきれない部分なので、ビデオ通話で実施していました。

やってみたから気づけたこと

今回、対面でのユーザービリティテストを「リモート」でも行える工夫について、お話ししました。

リモートでも特別な機材を使わずにスマートフォンとカメラ付きPC、ビデオ通話ツールがあれば実施できることがわかりました。

ほかにも、録画のためにイヤホンは使わないほうがいい、カメラの角度はビデオ通話を繋いで説明するほうがいいなど、小さな気づきもありました。

また、改善点も見つかりました。それは、被験者の表情が観察できなかったことです。発言や操作はもちろんですが、表情から多くの情報を読み取っていたことに改めて気づかされました。

この点に関しては引き続き工夫したいと思います。

初めてのリモートUT。完璧ではありませんでしたが、業務環境が変わった今、一つの挑戦としてやりがいのあるテストでした。

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