中国企業のミッション、ビジョン、バリューを調べてみました

はじめに

目覚ましい発展を遂げる中国企業。記事を目にしない日はないくらい、日々大きなニュースになっていますよね。現在、インターネットによって最も社会にイノベーションを起こしているのは中国ではないでしょうか。

4月に新しく弊社CXO(Chief Experience Officer)に就任した岡は、2018年3月に上海を訪れた際、中国インターネット企業の「顧客ファースト」に重きを置いた価値創造を目の当たりにしました。

成長のカギは「顧客ファースト」にある。

「顧客ファースト」視点がどのように企業の成長につながっているのか。成長を続ける中国インターネット市場に学ぶべく、企業がどのようなミッション、ビジョンを掲げ、バリューを体現しようとしているのか調べてみました。

※ミッション、ビジョン、バリューとは
ミッション…企業が何のために存在するのかという「存在意義」
ビジョン…企業の望ましい「未来の状態」
バリュー…何を大切にしているのかという「組織の行動規範」

調査した企業
  1. テンセント
  2. アリババ
  3. DiDi
  4. Mobike
  5. アーラマ
1.テンセント

テンセントは日本でいうところのLINEのようなサービスである「WeChat」や、チャットソフトの「QQ」などのコミュニケーションサービスを中心に、ゲーム、決済サービスなど複数のプラットフォームを展開する企業です。中心となるWeChatの利用者数は10億人超となり、さらに昨年11月に時価総額でFacebookを超えたというニュースは日本でも話題になりました。

●ミッション  
インターネットサービスを通して人々の生活の品質を向上させる
・インターネットを電気のように扱う:頼りになり、人生をより便利に楽しくする必要不可欠なサービスとして
・パーソナライズされたプロダクトやサービスの提供を通じて、異なる地域・消費者の多様なニーズに取り組む
・パートナーとのオープンなコラボレーションにより、健全でWin-Winなインターネットエコシステムを構築する
●ビジョン  
最も尊敬されるIT企業になる
・ユーザーのニーズ・期待に耳を傾け、満足させ、それを超えることで、ユーザーからの尊敬を得る
・会社の評判を継続的に良くしていくことによって従業員からの尊敬を得て、従業員が働いていることに誇りを感じられるようにする
・IT業界の発展、パートナーとのWin-Winの関係構築を促進することで、業界内での尊敬を得る
・企業の社会的責任やコミュニティ発展への貢献によって、社会からの尊敬を得る
●バリュー  
インテグリティ+プロアクティブ+コラボレーション+イノベーション

さらにテンセントには「マネジメントフィロソフィー」「ビジネスフィロソフィー」というものがあり、従業員への教育環境の徹底ぶりも伺えます。

●マネジメントフィロソフィー  
従業員への成長への投資
・従業員に健全な労働環境とインセンティブを提供する
・従業員が成長環境においてプロフェッショナル・個人としての成長を楽しめることを可能にする
・従業員が仕事において成功を実現できるように、信頼と尊敬の態度を持ってコーチング・激励する
●ビジネスフィロソフィー  
ユーザーニーズが我々のファースト・プライオリティーである
2.アリババ
ジャック・マー氏が率いるアリババは、Amazonと並ぶ世界最大のECサービス「アリババコマース」の運営を中心に、決済サービス「アリペイ」などを展開しています。毎年11月11日の「独身の日」に行われるセールは1日で2.8兆円の売り上げ(2017年)を記録するなど、超巨大な経済圏を作り上げています。
●ビジョン  
アリババは未来のビジネスエコシステムを築くことを目指す。お客様がアリババで出会い、仕事をし、生活すること、そしてアリババが少なくとも102年以上続くことを思い描いている。
アリババで出会う
我々のユーザー間、買い手と売り手の間、企業間において、毎日1億以上を超えるコマース/ソーシャルのインタラクションが生まれることを実現する。
アリババで仕事をする
お客様にコマースとデータテクノロジーに関する必要不可欠なインフラを提供することで、ビジネスを立ち上げ、エコシステムの参加者が分かち合えるようなバリューを創出できるようにする。
アリババで生活する
アリババがお客様の日常生活における中心になれるように、プロダクトとサービスを拡張していくことに努める。
102年
1999年に生まれた会社にとって、102年続くことは3世紀に渡ることを意味しており、この実現を主張することができる企業は少ない。我々の文化・ビジネスモデル・システムは長期でのサステナビリティーを実現できるように長く続くように設計されている。
●ミッション  
ビジネスをどこでも簡単にできるようにする。我々は企業がマーケティング、セールス、オペレーションのあり方を変えることを可能にする。そのため、アリババは必要不可欠なテクノロジーインフラ・市場へのリーチを提供することで、売り手・ブランド・その他のビジネスにおいて、ユーザーや顧客とつながるためのインターネットの力をレバレッジさせる。我々のビジネスはコアとなるコマース、クラウドコンピューティング、デジタルメディア、エンターテイメント、イノベーションイニシアティブなどから成り立っている、我々はロジスティクスや地域のサービスセクターに参加している。さらに、中国において第三者決済プラットフォームのリーティングカンパニーであるアント フィナンシャルと戦略的リレーションシップを保持している。
●バリュー  
・お客様ファーストの精神
・チームワークを重視すること
・変化に向かい、大胆にイノベーションすること
・誠実さ
・情熱と楽観
・仕事を敬うこと
3.DiDi 

Uberのようなライドシェアサービスで中国最大規模を誇るのが、DiDiです。スマホアプリを通して中国400都市で4億人以上のユーザーへ交通サービスを提供しており、2017年には約11万件の配車が実行されるなど世界でも有数の交通プラットフォームに成長しています。日本のタクシー市場へ進出する計画も発表し、今後、中国人の訪日客が日本でもDiDiの配車アプリを利用できるよう準備を進めています。

●ビジョン  
モビリティーの将来を再定義する。
●2022年ミッション  
スマートトランスポーテーションおよび、自動車テクノロジーにおいてグローバルリーダーになる
世界で最も大きな車両ネットワークのオペレーターになる
スマートトランスポーテーションシステムにおけるグローバルリーダーになる
4.Mobike 

誰にでも手頃な値段でシェア自転車サービスを提供するMobike。便利な短距離移動を成し遂げ、渋滞や環境汚染を減らすことに寄与し、都市をより良くしている自転車シェアリングサービスは新しい産業として注目を集めています。Mobikeで注目すべき点は「単純」なユーザー体験にあります。QRコードを読み取るだけで自転車が借りられる簡単なプロセスがユーザーの心をつかんでいることは間違いないでしょう。

●ミッション  
リーズナブルかつ便利な移動を提供すること。Mobikeの利用によって生活の質の向上や環境保全への貢献が可能になる。
●バリュー  
・素早く動くこと(MOVE FAST)
・顧客志向(USER ORIENTED)
・大胆さ(BOLD)
・創造性(INNOVATION)
・高い専門性に基づくリーダーシップ(KNOWLEDGE-BASED LEADERSHIP)
・実行(EXECUTION)
・責任感(RESPONSIBILITY)
5.アーラマ 

中国では日本以上にデリバリーサービスが充実していますが、その中でもっとも有名なアプリが、上海の町中でよく見かける水色の派手なバイクが特徴のアーラマです。このアプリの名称である「餓了?」を直訳すると「お腹減った?」。なんともおもしろいネーミングが興味をひきますね。アーラマの市場シェアは中国全体の60%以上、ユーザー数は2,000万人超という圧倒性により、さらなる発展が注目されています。

●ミッション  
イノベーティブなテクノロジーを用いて、ローカルな生活のプラットフォームとしてグローバルリーティングカンパニーとなり、中国のケータリング業界におけるデジタライゼーションを推進し、テイクアウトが中国国民にとって自炊・イートインに続く第三の食習慣になるように発展させる。
●バリュー  
・お客様中心
・クオリティーファースト
・セルフモチベーション
・チームワーク
・イノベーション
・誠実
おわりに

medibaはこれからKDDIグループにおける『モノヅクリ 』の会社へと変革していきます。新しい未来へ向けて歩んでいくときの道しるべとして、またこれからmedibaが行う活動についてコミットするため、会社の基盤であるCREDOを刷新しました。

現在、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。その変化は、ヒトを置き去りにしたものになっていないか?本当にヒトを幸せにするものになっているのか?私たちは疑問を感じています。

このような時だからこそ、『ヒトに“HAPPY”を』を果たしていきたい。そのために、今一度私たちの在り方を見つめ直し、志を同じくする仲間とともに成長し、多種多様な”ヒト”が心豊かに暮らせる社会を実現したい。そのような想いを、全社員参加で作成した新しいVision・Valueに込めています。

●ミッション  
ヒトに“HAPPY”を
私たちは、ヒトが未だ知らないモノ・コト・ヒト・ジブンへの気づきを創発し、多種多様なヒトの可能性を最大限に引き出すことで、心豊かに暮らせる社会の実現に取り組んでいきます。
●ビジョン  
Life Innovation Company
私たちは、ヒトをこよなく愛しています。様々なヒトと手を組み、共に活動するヒトの成長を助け、生活に埋もれたヒトの課題を発見・解決するサービスを創造することで、ヒトに愛される会社を目指します。
●バリュー  
All for User
私たちは、いかなる時もユーザーを起点に考え、行動します。現在を疑い、ユーザーが抱える課題の本質へと深く飛び込みます。
Just Create
私たちは、自分を良くみせることに労力を費やさず、価値あるサービスを創り出すことに全ての力を傾けます。
Ownership
私たちは、決して傍観者になることなく、役職・職種の壁を飛び越え、課題解決のために信念を持って行動します。
Be Beautiful
迷った時はヒトとして。私たちは、ヒトを思い、美意識と矜持を持って行動します。

 

ますます勢いを増す中国企業。彼らにとってテクノロジーは良い顧客体験を生み出すための手段となっています。そして、本当に素晴らしいサービス・テクノロジーとは、それを感じさせない事なのかもしれない。私たちmedibaもバリューに掲げた「All for user」を体現するために見習っていきたいと思います。

※ミッション、ビジョン、バリューは各企業HPから引用し、mediba広報にて翻訳しました

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